■打ち出の小槌型のおみくじの結果は?

おみくじは入り口のセルフでいただいたのと同じタイプである

 おみくじと一緒に小判が出てきそうで、心が浮き立つ。

 小吉が出たが、おみくじの中心に書かれた一文に私は衝撃を受けた。

その横の「取らぬ狸の皮算用」も気になる

 「このみくじにあう人、現実をよく見て。」

 クッ……。そこは指摘されたくなかった! なんと辛辣な一言。すみよっさんは現実逃避気味な私のクセをお見通しだった。

 動揺しつつ、横にある「和歌みくじ」にも手を出す。住吉大社は平安時代より歌道を志す方々が通ったとされる。

 私は古の歌人たちの想いも乗せ、筒を振った。第十八番は半吉。古の想いも乗せた割には中途半端な運勢が出た。

誰の和歌なのかは謎

 私の心が疲れているのか文字の位置的に目立つのか「くろう多き」の部分しか入ってこない。思わず空を見上げる。嗚呼、曇天……。

 しかし、普通のおみくじにもデカデカと和歌が書かれているのに、さらに和歌だけのおみくじを作ろうとするとは……。総本社のプライドと心意気を感じる。

 私はこの住吉大社みくじ巡りにて、大吉(QRコード)・吉(こどもみくじ)・半吉(打ち出の小槌みくじ)・吉(和歌みくじ)を出した。おおむね吉だが、全体を通し「欲張るな。コツコツ頑張れ」と神様からたしなめられた気がした。1800年の歴史を持つすみよっさんからのアドバイスなら、聞く耳を持つしかなかろう。