シンプルな作りの大歳御祖神社の神門に比べ、神部神社と浅間神社の楼門は絢爛豪華で美しく、総漆塗りで彫物が多く施されている。この楼門をくぐると、大拝殿と呼ばれる浅間神社と神部神社二つの拝殿を兼ねる建物が見えてくる。
「静岡浅間神社」と検索して出てくる写真の多くはこの大拝殿。大拝殿は浅間造と呼ばれる富士山を模した形をしており、木造建築としては日本屈指の21mの高さを誇る。浅間神社には安産、子授けの神様が、神部神社には縁結び、延命長寿の神様が祀られている。大拝殿の天井画や彫刻はここで紹介しきれないほど素晴らしいので、参拝してその目で見てほしい。
大拝殿の手前には舞殿(ぶでん)と呼ばれる木造の建物が建っている。ここは江戸後期に造営され、木彫りの龍の装飾を見ることができる。
おせんげんさんの三社を周ったら大拝殿の近くにあるせんげん茶屋で一休みするのも良さそうだ。筆者が訪れたのは冬の寒い時期だったので、甘酒を飲んで体を温めた。
静岡浅間神社では1月27日より、『どうする家康』の大河ドラマ館が境内にオープンするので、家康公ゆかりの神社で歴史を感じ、大河ドラマの世界観に浸ってほしい。
静岡浅間神社へのアクセス
・JR静岡駅より、しずてつジャストラインバスに乗り「赤鳥居浅間神社入口」で下車(約8分)
・東名高速道路『静岡IC』から約11分、または新東名高速道路『新静岡IC』から約11分。第一駐車場で80台駐車可能(参拝者のみ利用可能)。
参拝料:無料