■実際どちらが暖かい? 検証してみた

ペットボトルに同じ温度のお湯を入れて検証(撮影:村澤彩代)
お湯の温度は両方とも50度程度に設定(撮影:村澤彩代)

 実際に保温力はどのくらいあるのか、それぞれ温かいお湯が入ったペットボトルを包み、温度変化を検証した。

お湯の入ったペットボトルを巻いて検証(撮影:村澤彩代)

 ペットボトル内のお湯の温度は50度に設定し、それぞれのインナーで包んで1時間ほど屋外に置いてみた。

50度のお湯の入ったペットボトルを包み、1時間後の計測結果。ワークマンのメリノウール(左)ユニクロの極暖(右)(撮影:村澤彩代)

 1時間後、再度計測した結果、ワークマンのメリノウールは38.8度、ユニクロの極暖は36.5度だった。それほど大差はなかったが、少しだけワークマンのメリノウールで包んだペットボトルが温かい結果となった。

汗をかいたと想定し、霧吹きで濡らして検証した(撮影:村澤彩代)

 汗をかいたときを想定し、濡らして検証してみた。インナーの表裏に10プッシュずつ霧吹きで濡らし、先ほどと同じ50度のペットボトルを包んで1時間ほど屋外に出してみた。

ワークマンのメリノウール(薄手150)(左)35度、ユニクロの極暖(右)32度という結果になった(撮影:村澤彩代)

 ワークマンのメリノウールが35度、ユニクロの極暖が32度という結果になった。濡らした今回は、普通に検証した時よりも両方とも温度が低くなったが、今回もワークマンのメリノウールの方が温度が高い結果となってた。

ユニクロの極暖を置いていた右側の方が、広い範囲で濡れていた(撮影:村澤彩代)

 濡らした衣類の状態を確認。ユニクロの極暖は検証前とほぼ同じ、しっとりしている状態なのに対し、ワークマンのメリノウールは濡れている部分が少なく、置いてあった場所も濡れている部分が少なかった。

 今回の検証で、ワークマンのメリノウールの方が乾きやすいことがわかった。ぜひ購入の参考にしてみてほしい。

■キャンプはメリノウールと一緒に

ワークマン メリノウール長袖丸首シャツ(薄手150)を着ていれば、冬キャンプでも快適に過ごせること間違いなし(撮影:村澤彩代)

 メリノウールと聞くと自然素材で扱いにくいイメージだが、特別なメンテナンスなどは必要なく、他の服と同様洗濯もできる。毛玉ができやすいことや、多少の縮みなどもあるが、インナーのため、それほど気にならないだろう。

 保温性や抗菌防臭効果、着心地などを考えると、アウトドアシーンで快適に過ごしたい人には、ぜひ着用してほしいアイテムと言える。ぜひ一度メリノウール素材のすばらしさを体感してみては。