■寿司のトロたくのような味

コンたくおむすびの中身

 コンビーフとたくあんを混ぜたのは、一体なぜか。それは巻き寿司の「トロたく」みたいな味になるからだ。トロ(主にマグロ中落ち)もコンビーフも脂っこくて柔らかいのが共通点で、甘じょっぱくてカリカリしたたくあんと相性が良いのも共通点。生ものであるトロたくは登山に向かないので、トロをコンビーフに変えて「コンたく」と相成った。

 今回はコンビーフとたくあんだけで作ったけど、さらに美味しくするなら大葉とガリを加えるのがよし。

■タレが染みたごはんが美味

ラー油と炒りごまを加えるのがポイント

 お次は定番中の定番、ホテイフーズの「やきとり たれ味」を使ったおむすびだ。やや甘めのこってりしたやきとりは、タレごと具にすれば間違いなく美味しい。ただ、それだけでは芸がないので、ラー油を利かせてみた。

 辛いものが好きなら、ラー油はたっぷりと垂らしていただきたい。ほかに白炒りゴマを加えれば、ゴマの香りがダブルになり(ラー油はゴマ油で作られるから)、さらに食欲をそそる具になる。

タレが染みたごはんがウマー

 かくのごとし。ラー油が加わったことで、慣れ親しんだ甘いタレが中華料理っぽい風味に激変している。さらに中華方面を目指すのなら、スパイスの「八角」を加えればよし。

 このおむすびの最大の魅力は、甘辛いタレが染みたごはんだ。鶏肉ももちろん美味しいけど、そのエキスを吸い込んだ茶色いごはんがなによりウマい。そこだけ、トリ出して食べたくなる(鶏だけに)。

 ちなみに、ホテイフーズのやきとりは本物の炭火で焼いてある。肉に香ばしい焦げ目が付いているのが、その証拠だ。原料の鶏肉はすべて国産鶏で、部位はモモ肉とムネ肉を半分ずつ使うという気配りがニクイ(肉だけに)。