●脱水症状を起こす
暑さが通り過ぎたとはいえ、脱水症状を起こす可能性も少なくない。予防法として重要なのは水分補給。おすすめは、糖質やナトリウムのバランスがよく、素早い吸収が期待できるスポーツドリンクである。
一方で、避けるべきなのは、コーヒーや緑茶などカフェインを多く含む飲料。水分補給に向いているように感じるが、利尿効果により尿の排出を促進してしまうため、体の水分が失われ、脱水症状を起こす原因となる。
脱水症状を起こすと、めまいや立ちくらみなどが起こる。登山中断とならないためにも、摂取する飲料には気をつけよう。
●膝の痛み
初の登山で、膝の痛みに苦しむ方も少なくない。下山では、勢いをつけすぎないよう制御する力が自然と働くため、膝に大きな負担がかかる。
このような膝の痛みに対する予防法として重要なのは「筋肉がつる」の項目でもお伝えした「大腿四頭筋」のストレッチとセルフマッサージを試して欲しい。登山前、登山中に関わらず、少し疲れが溜まったと感じたタイミングで行うことで、筋肉の疲労を少し緩和することができる。
もう一つの対策としてオススメなのが、ストックの使用。ストックは下山の際、膝にかかる体重を緩和することができる。膝に少しでも不安を感じている場合は、ストックを使用して欲しい。
■まとめ
登山でのトラブルは、命に関わることもあるほど、危険なモノである。楽しく安全に登山を楽しむために、体のトラブルを防ぐための予防法を覚えておいて欲しい。