現在、編集者として働く私は、日々締め切りに追われながら働いている。22時以降まで働くこともザラにあり、そんな日の翌朝は出社するギリギリまで寝ていたい。取材は相手の予定に合わせるため、休日に仕事をすることも多々ある。

 しかし最近、忙しい毎日でもスケジュールを上手に活用することができれば、少しは自分のやりたいことができるのではと思い始めた。私のやりたいことといえば、読書、ヨガ、サイクリング。最近は、出勤時の電車の中や昼休みを使って、人生や時間の使い方について書かれている本を読むことが多くなってきた。なかでも、『限りある時間の使い方(オリバー・バークマン著、かんき出版刊)』、『超ミニマル主義(四角大輔著、ダイヤモンド社刊)』が、ここ最近ではお気に入りとなっている。

■まずは「朝」のスケジュールを軽くしてみた

最近のお気に入りはこの2冊

 そのなかで、明日からでもすぐに実践できそうだと思ったのが、「超ミニマル主義」に書かれていたメソッド。著者の四角さんは、以前は多忙を極める音楽プロデューサーであり、そんな彼がどうやって時間を生み出し、有意義に仕事とプライベートのバランスをとって過ごしていたか、その方法がとても参考になるのだ。

 数あるメソッドのなかから実践してみたのは、「スケジュールの計量化」の1つの手段「朝を軽くする」こと。

 これまで帰りが遅くなった翌日は、どうしてもギリギリまで寝ていたいと思い、朝の出勤前がバタバタになってしまっていた。

「まず、朝に時間を多く作ってみよう」

 そう思い立った私は、帰宅後に習慣化していたSNSや動画を見ることをやめ、どんなに遅くても23時までに就寝するように心がけてみた。朝は会社に出る2時間以上前に起き、自分の時間を大事にして過ごす。いわば、「セルフケアタイム」をとるようにしてみたのである。