12月に入り、いよいよ本格的な雪山シーズンが始まりそうな南アルプス。標高3,000mに満たない鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳も、先日の南岸低気圧通過に伴い、それなりの降雪があったようで、中央道からも見事な雪景色が確認できる。
そうなると雪山欲は高まるばかりなのだが、南アルプスの雪山登山は、比較的アクセスしやすい八ヶ岳などに比べると、日数も体力面でもハードルは高く、そう易々とは入山できない。そのため、雪がまだ不安定な12月は雪山への準備を整えつつ、1年の身体の疲れをメンテナンスする意味でも、低山へ出かける機会が増える。
先日行った甲府盆地の東外れにある「塩の山」は南アルプスからは少し離れるが、超低山なのに独立峰という珍しい山。山頂からは南アルプスや富士山を眺める抜群の展望が広がり、満足度の高い山旅ができる。しかも朝から登れば10時頃には下山でき、そのまま甲府の街中に点在する街中温泉銭湯巡りへと流れることも可能。ゆっくりと日頃の疲れを癒してから、夕方には帰宅できてしまうのだから、なにかと忙しい12月から年明けにかけてぜひとも出かけてみて欲しい山だ。