■自分の足で登るもよし、ロープウェイでもよし!

峠の茶屋駐車場からの登山道。序盤は緑の濃い樹林だが、ほどなく森林限界を超える

 那須岳は、綺麗なトイレの備わった「峠の茶屋駐車場」から茶臼岳を目指して登るルート取りが、もっともポピュラーだ。スタートから「峰の茶屋跡避難小屋」まで1時間弱、さらに小一時間で茶臼岳の山頂まで到達することができる。よく整備されており、道を間違えるリスクは低い。とはいえ、天候が急変しやすい山域なので、地図はもちろん登山用の装備は必要だ。

牛ヶ首から樹林の広がる姥ヶ平を見下ろす。遠くには東北南部の山々も

 ロープウェイを利用する場合でも、山頂直下の駅から茶臼岳山頂までは少なくとも30分強の登りが待っている。背後に広がる関東平野の絶景に励まされながら、一歩一歩着実に登っていきたい。

 もし三斗小屋温泉に寄り道するのなら、山頂を経由せずに牛ヶ首に向かい、姥ヶ平を経て片道90分ほど歩くコースもよい。煙草屋の露天風呂で日帰り湯を楽しむファンも多いそうだし、チャレンジしてみてもいいだろう。

ロープウェイを使うのも選択肢

 日帰りにしても宿泊にしても、下山したら那須高原でお土産を物色したり、黒磯周辺で買い物を楽しんだりと、寄り道ネタには困らない。

 そうそう、手軽ではあるものの活火山には違いないので、ロープウェイ駅で入手できる最新情報には注意を払っておこう。個人的には、出発前に那須ロープウェイのツイッターアカウントをチェックすることをおすすめする。“中の人”の楽しいつぶやきが旅気分をあげてくれる。

<低山トラベラー厳選。那須岳周辺の立ち寄るべきスポット>
・【ツイッター】@nasuropewayのTwitterで最新情報をチェック
・【1泊】三斗小屋温泉煙草屋ならテント泊が◎。大黒屋ならのんびり旅館ステイ
・【温泉】麓の立ち寄り湯は鹿の湯が鉄板だけど、北温泉も好き。IC近くの那須山温泉も◎
・【買い物】黒磯の「リュネッツ」は必ず立ち寄りたいアウトドアショップ
・【コーヒー】黒磯エリアは「SHOZO COFFEE」をはじめ、いいカフェの激戦区!
・【定食】がっつりいくなら「こまつや」で、おなかいっぱいの定食を!