■発酵食でまちおこし
酒蔵の隣、県の景観形成重要文化財指定で築200年の母屋を改装した「老松ダイニング」で味わえる「発酵(ありがとう)ランチ」(1500円)などは、美容、ダイエット、健康などの面から女性を中心に大人気。発酵のプロである酒造会社がプロデュースするランチプレートは、見るだけでも楽しめる。
店内は和風モダンの落ち着いた雰囲気で、デートや夫婦旅行にぴったり。ギャラリースペースには老松の各種日本酒や発酵食品、酒蔵で使う道具などが展示されている。
ランチでは、玄米を圧力で炊いて3日間発酵させた「酵素玄米」や食前酒、豆腐の酒粕漬けや夏野菜の塩麴蒸しなどの「発酵盛り合わせ」、玄米豆乳ヨーグルトといった、文字通りの発酵料理が並ぶ。
発酵食ランチと老松酒造の酒蔵見学(事前予約が必要)を楽しんだ後は、山崎町の城下町を散策。酒蔵からの香りを感じながら、江戸時代の風情が残る町並みを、心地よく堪能できる。
●老松ダイニング
・住所:兵庫県宍粟市山崎町山崎12
・電話:0790-62-2345
・営業時間:ダイニング11:00~14:30(ラストオーダー13:30)、販売所10:00~17:00
・URL:http://s-oimatsu.com/dining
筆者は「難読市ランキング」で宍粟市に興味をもち、「日本酒発祥の地」であることを知り、現地に足を運び、豊かな自然にふれた。
当たり前だが、まちのよさは知名度だけでは計れない。メジャー級の魅力を持つ宍粟市、ぜひ訪れてもらいたい。