■「日本酒発祥地」の伝統を継承

「老松酒造」の酒蔵の外観。江戸時代の雰囲気が残る(写真提供:老松酒造)

 宍粟市山崎町は周囲が山に囲まれた盆地にあり、湧き水と良質な米に恵まれている。地元の「播磨国風土記(はりまのくにふどき)」の一節には、宍粟市が「日本酒発祥の地」であることを意味する記述がある。

 老松酒造は江戸時代の明和5(1768)年創業。250年以上の歴史を持ち、宍粟の伝統の日本酒づくりを継承。身も凍る厳寒期に仕込み、低温長期発酵によって手作りの美酒を世に送り出している。

 受け継がれる職人技は、日本酒愛好家のためだけでなく、地元の食文化の発展にも寄与。兵庫県産の山田錦を低温でじっくり発酵させた純米大吟醸「老松」は、香り高く、のど越しのよい、うま味たっぷりの味わいが口いっぱいに広がる。

老松酒造は「日本酒発祥の地」として、伝統の味を受け継いでいる(写真提供:老松酒造)

●老松酒造

・住所:兵庫県宍粟市山崎町山崎12
・電話:0790-62-2345

・URL:http://s-oimatsu.com/