宍粟(しそう)市は兵庫県中西部の西播磨地方に位置し、市の総面積90%を森林が占める山あいの町。2019年に実施された「第4回難読市ランキング」で全国3位、西日本1位に選ばれた実績を持つ。
一方で「日本酒発祥の地」といわれ、その味を地元の酒造会社が継承。また「日本一の急こう配」の傾斜地を走るミニモノレールや、医学界でも注目される「森林セラピー」の認定エリアに選ばれるなど、潜在的な魅力度は高い。
今回は宍粟市の自然を生かした町の見どころを紹介する。
■日本一の「ミニ」モノレール
大自然が広がる「兵庫県立国見の森公園」は、敷地面積が甲子園球場94個分、372ヘクタールにおよび、季節ごと森の表情が楽しめ、子どもからお年寄りまで広く親しまれている。
公園の目玉は「白いミニモノレール」。小さな2両編成で、無料で乗車できる。全長1.1km、高低差約300mのコースを歩くような速さで約18分間かけて登り、頂上までの景色をじっくり堪能できるのが特徴。最大傾斜角度が38度で、「ミニモノレール」の中では日本一だという。
公園には広大な芝生広場があり、大きく手を広げて寝そべったり、ボール遊びを楽しんだり、子どもの頃の胸踊る気持ちに戻れそうだ。また、都会では見られない珍しい野鳥も生息しており、癒し効果も高い。
●兵庫県立国見の森公園
・住所:兵庫県宍粟市山崎町上比地374
・電話:0790-64-0923