■雨の日こそ森へ。五感で感じる雨天時の森林セラピーの魅力

森と親しむために整備されたセラピーロード(写真提供:安芸太田町ヘルスツーリズム推進協議会)

 森林セラピーは荒れた天候でなければ雨天決行。あれだけ鬱陶しいと思っていた雨も、森の中では違った見え方や感じ方をする。晴れの日の森林セラピーももちろん素晴らしいが、雨の日の森林セラピーの魅力をご紹介しよう。

雨が似合う紫陽花
葉っぱに滴る雫も美しい

①森の色

 雨に濡れてより緑の艶が際立つ木々、葉が濡れてキラキラと光る雫、霧でモヤがかった森は幻想的。

②森の音

 木々や葉っぱ、傘やカッパを跳ねる雨音は森の演奏会。耳を研ぎ澄まして森の音を聴いてほしい。

③森の香り

 雨の日の森の香りは独特のものがある。草木の香りが強くなり、都会で感じる匂いとは全く違う。

④森の質感

 水気を含んだ苔や流れる雨水を触った時の感触。恵の雨を大地が蓄えている感覚を実感できる。

⑤森の空気

 雨により空気は澄んでいる。大きく深呼吸して森のしっとりとした空気を味わうことができる。

 晴れた日の森林浴もよいが、雨の日の森林浴もまた違った趣があり、出かけてみる価値はある。

水や緑に触れることで感覚が研ぎ澄まされていく(写真提供:安芸太田町ヘルスツーリズム推進協議会)