■曽我八幡宮
仇討ちを完遂した曽我兄弟は、直後に兄の十郎祐成が幕府御家人の仁田忠恒に討ちとられた。その後弟の五郎時政は捕えられ、頼朝公の尋問を受けることとなった。弟の五郎時政は鎌倉へ護送される途中、現在の富士市鷹岡で首を刎ねられたと伝えられている。
事情を知った頼朝公は曽我兄弟の孝行心に感心し、NHK大河で中川大志演じる畠山重忠を遣わして、兄弟を祀る「曽我八幡宮」を建立したと伝えられている。
江戸時代以降、歌舞伎や芝居で「曽我物語」が盛んに上演されるようになったことから、多くの人々が訪れるようになったそう。現在は歩く博物館コース上にあり、地元民に親しまれている。曽我八幡宮近くには兄の十郎祐成が討ち取られたとされる場所に曽我兄弟の墓もあるので、富士宮市に来た際に足を延ばして訪れてみてほしい。
曽我八幡宮へのアクセス
・住所:富士宮市上井出1781
・東名高速道路富士ICから約30分。数台停められる広さで料金は無料。
■鎌倉時代の歴史が感じられる富士宮市
富士宮市は雄大な富士山を間近で眺めることができ、その湧水が作り出す滝で有名な観光地。この地には別の記事で紹介している「富士の巻狩」のゆかりの地も多く残っており、「曽我兄弟の仇討ち」のゆかりの地巡りと並行して楽しむことができる歴史情緒が残る魅力的な場所だ。
富士宮市に訪れた際は、ぜひ『鎌倉殿の13人』ゆかりの地巡りを楽しんでほしい。