■音止の滝
「富士の巻狩」で源頼朝一行が「白糸の滝(しらいとのたき)」に立ち寄った際、近くの滝で曽我兄弟が仇討ちの相談をしたと伝えられている。その滝が白糸の滝の北東に位置する「音止の滝(おとどめのたき)」である。
落差約25mのこの滝は、白糸の滝と同じく富士の湧水が流れている。曽我兄弟が仇討ちの相談をしているとき、滝の音がうるさすぎて声が遮られてしまった兄弟が神に念じたところ、滝の音が止んだという伝説が残っている。このことから「音止の滝」と呼ばれるようになり、ここで相談をしっかりした兄弟が仇討ちを完遂したと伝わっている。
音止の滝は白糸の滝を見学するルートの途中にあり、このエリアは「富士の巻狩」と「曽我兄弟の仇討ち」両方のゆかりの地である。白糸の滝で頼朝公がロマンチックな和歌を詠んだ裏で、曽我兄弟は父の仇を討とうと相談をしていたと考えると、感慨深い気持ちになる。
音止の滝へのアクセス
・住所:富士宮市上井出273−1
・白糸の滝駐車場:東名高速道路富士ICから約40分。乗用車は105台駐車可能で料金は1日500円、バイクは10台駐車可能で料金は1日200円。観光案内所とトイレが有り、駐車場から滝壺まで遊歩道で450m。
・公共交通機関:JR身延線富士宮駅から「白糸の滝行き」バスで約30分の「白糸の滝」で下車]
・富士宮市WEBサイト 白糸の滝
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/kankou/llti2b00000018ez.html
*白糸の滝への遊歩道の途中に音止めの滝がある。