■今まで40名だった定員は、MAX14名に

朝のお散歩は最高です

 この金額設定で、果たしてお客さんは来てくれるのだろうか、宿泊施設として満足してくれるのだろうか、と思うけれど、燃料や食品の価格上昇、町でも山でも消費税は変わらないし、もうこれでダメならしょうがない、という諦めの気持ち半分です。

 光岳小屋は宿泊棟の1階から2階にかけて通し柱があるため、定員を決めるにあたって、動線の確保に頭を抱えました。コロナ対策をすると、今まで40名だった定員数が14名となるとわかったとき、正直先行き不安になりました。人の少ない平日だって、土日祝日は登山者が多いと聞いている連休だって、MAX14名。

 私は来季も山小屋の仕事が続けられるだろうか? と正直考えてしまいます。でも、お客さんはいつ来てものんびりゆったりと過ごせるだろうし、私たちスタッフもできるサービスが増えるのでは。と、切り替え切り替え。いいことの方がきっと多いはずです。

■営業期間は、11月までに挑戦!

ミヤマムラサキは夏の訪れを予感させる花

 まず、営業期間はどうしようかを考えました。以前までは、7月中旬から9月中旬までの夏山シーズンのみ2ヶ月ほどの営業だったけれど、もう少し延ばしたい。昨年11月頭まで作業で滞在したけれど、まだガッツリ雪は降らないし、夜から翌朝にかけて降った雪が、朝の光に輝く姿はとても美しかった。太陽が昇ればたちまち消えてしまう儚さもよい。登山客の皆さんと「わあ、きれいだね」って、言い合いたいなと思う。寒くなるし、水の心配はあるけれど。

 そして、11月3日(文化の日)は、「晴れの特異日」と言われているらしい。これは縁起が良いではないか。「その時期は誰も来ないぞ〜」なんて言う人もいるけれど、まあやってみましょう。

 日々やることは限りなくあり、「何%準備終わりましたか?」と聞かれても、それはどこで手を打つか次第。準備の結果は、やっぱりお客さんがきてくれて初めて答えが出るのでは、と思っています。