八ヶ岳連峰の最高峰「赤岳」は、標高2899mの山で、一般的な縦走ルートとして「横岳」「硫黄岳」の縦走が挙げられる。多くの登山者が訪れる人気ルートで、特に夏季はたくさんの登山者がこの縦走ルートを歩く。天気がよい日は富士山が眺められ、歩いたルートを振り返るとそこには壮大な山々の景色、切り立った崖など、圧倒的なスケールが広がるその絶景はいつ訪れても魅力的だ。
特に冬は一年の中でも最も美しい景色が広がる。今回は赤岳から横岳、そして硫黄岳の縦走で撮影した冬の赤岳からの景色を紹介する。
■赤岳〜硫黄岳の道のり
赤岳から硫黄岳の道のりは険しい。冬の赤岳は、崖スレスレの登山道をアイゼンを装着し歩いたり、ルートの途中にはハシゴを降りる場所があったりと、決して簡単ではない。
しかし、歩けば歩くほど振り返った時に見える登山ルートと雪山の数々は、今までの苦労を忘れさせるくらい素晴らしい景色を見せてくれた。まさに絶景体験と言える体験であった。
■硫黄岳から見える爆裂火口
赤岳から横岳を経由し、約3時間ほど歩くと辿り着く山が硫黄岳だ。硫黄岳山頂からは大迫力の「爆裂火口(火口跡)」を見ることができ、自然が創り出した壮大な景色と白い雪のコラボレーションが見どころだ。