■缶詰を温める専用ギア「クロスウォーマー」

クロスウォーマー。キャンドルで缶を温める専用機器

 ちなみに、缶詰を温めるための専用ギアがあることはご存知だろうか。「フロウ(flow)」という会社が販売している「クロスウォーマー」なるもので、熱源はキャンドル。固形燃料やガス、ガソリンなどに比べて、キャンドルは炎の温度が低く、最高でも約650℃〜900℃といわれている。

 それだけでなく、キャンドルの炎が缶に直接当たらない構造になっているため、缶底の温度は約110℃、缶内は約80℃になる。

※温度は公式サイトから引用

クロスウォーマーで温めるの図

 クロスウォーマーで缶詰を温めてみた。キャンドルに点火し、フタを開けた缶詰を載せ、しばらく眺めたが表面が泡立つまで3分ほどかかった(気温は14℃、ほぼ無風)。泡立ったあとも、ガスバーナーの時のようにぐつぐつ沸騰することはない。5分経ったところで火から下ろすと、缶汁の温度は75℃あった。食べるには充分な温かさだ。

 クロスウォーマーは、本体が厚みのあるステンレス製で、重量は150g(実測)。キャンドルが2つ付属しており、1つの重量は14gあった。キャンドルの燃焼時間は約5時間だから、缶詰を温めるだけなら長期キャンプでも1つあれば足りるだろう。アウトドアでは風防と組み合わせるといい。見た目の雰囲気も良く、ギア好きにはオススメであります。