■1つずつ、手作りだからこそ生まれる多彩な表情

 出来上がったのが、下の写真のホルダーです。「Ten Artworks」独自のカラフルな縞模様のプレートの上に、蚊取り線香が浮き上がったように固定される形状です。フックの先端はカラビナになっており、枝やロープなどに引っ掛けて使うことができます。ベースはお皿状なので、もちろんテーブルや地面に置いて使うことも可能です。

縞々模様が重なって、まるで色鮮やかなミルクレープみたいです
一点ずつ模様も表情も違ってきます

 1つずつ手作りなので、中にはトボけた模様が入っているものもあります。同じものが1つとしてないことも魅力でしょう。

こちらがTen artworksの佐藤さん

  今回は工房にお邪魔して、スケートデッキから蚊取り線香ホルダーができるまでを撮影してきました。佐藤さんが手に持っているものは、折れたスケートボードのデッキをブロック状に張り合わせたものを、四角い板状に切り出したものです。

折れてしまったスケートのデッキを再利用しています

  佐藤さんたちは、普段は特注の家具の制作や、店舗の内装を製作や施工のお仕事をメインにされています。ご自身もスケーターで、周りの友達や知人にもスケーターが多いそう。そんな独自のネットワークを駆使して集めたデッキを使って、今回の製品を作ってもらっています。出来上がったものだけを見るとなかなか想像がつきませんが、製品の形になるまでには、かなりの時間と手間がかかっています。