■中高年の登山をサポートするアイテム
コージー:「最近は両手にストックを持っている人が多いようですが、やっぱりストックはあるほうがいいですか?」
杉本:「必須ではありませんが、筋力やバランスなどに不安がある場合はサポートとして有効です。両手が塞がると別の意味でリスクが発生するので、片手に1本だけ持つのもいいと思いますよ」
コージー:「疲労を防ぐのにおすすめのものはありますか?」
杉本:「疲労を防ぐには、まず水分とエネルギーの補給をこまめに行い、ペース配分や休憩を意識しましょう。登山は運動量が高くけっこう発汗するので、水分に加えて塩分も必要です。その点でスポーツドリンクは水分・塩分の補給に適しています。パウダー状のものを指定の分量の水に溶かすタイプも携帯に便利ですよ。甘すぎて苦手という方は、低カロリーやゼロカロリーのものもあります。疲労回復や筋肉痛の軽減、運動パフォーマンスアップなどに効果があると言われているアミノ酸配合の商品もあるので、試してみるのもおすすめです」
■登山の計画を立てる
杉本:「では、次に『登山計画書』を作ってみましょう」
コージー:「登山計画書? 何のためにですか?」
杉本:「いちばんの目的は、ルートや行動時間の目安を作り、遭難を防ぐためです。計画書を〈登山届〉として警察や家族に共有することで、遭難時にも捜索・救助の手がかりになります」
コージー:「うわ~。けっこう記入する欄がたくさんありますね。どこから手を付けたらいいのでしょうか……」
杉本:「まずは目的地から。登山口やルートは、地図を見ながら決めましょう。登山口が決まったらアクセス方法についても調べます。行程欄には、経由するポイントと予定時刻を記入します。休憩時間も含めて考えてくださいね」
コージー:「今回の行程は……、上日川峠 9:00出発 ~ 福ちゃん荘 9:30 ~ 雷岩 10:40 ~ 大菩薩嶺山頂 11:00 ~ 大菩薩峠 12:00 ~ 介山荘 12:10 ~ 福ちゃん荘 13:00 ~ 上日川峠 13:30下山、っていう感じでしょうか」
杉本:「いいですね! 他にもメンバーの名前や緊急連絡先、装備品など、必要事項を記入して完成です」
コージー:「……ふう、記入終わりました。けっこう考えることや、調べることがありますね」
杉本:「計画を作ると、登山時の行動が具体的にイメージできてくるでしょう? 登山計画書をきちんと作っておくと、いざというときの行動指針になって安心ですよ」
●登山計画書(登山届)の提出方法
登山計画書は、登山届として山域の警察に提出しよう(山域や季節によっては提出が義務化されている場合もある)。インターネットで簡単に提出できるシステムもある。メンバーや家族にも計画を共有しておくといい
登山計画書をプリントアウト(記入)してポストに投函する
◆ 各県警・山岳のホームページ(EメールやFAXで提出)
例)長野県警 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html
山梨県警 https://www.pref.yamanashi.jp/police/p_tiiki/sangaku/teishutuhouhou.html
◆ インターネットサービス(ネット上で提出)
例)コンパス https://www.mt-compass.com/