■世界自然遺産エリア「西部林道」を走る

このエリアは野生動物が道路を歩いているのが日常。刺激しないように徐行しながら進んでいく

 大川の滝の鑑賞を楽しんだ後は、いよいよ世界自然遺産に登録されているエリア「西部林道」に突入する。島西部に位置するこの地域は、冬でも青々とした葉をつけた常緑の木「照葉樹林(しょうようじゅりん)」が日本有数の規模で茂るエリア。その豊かな森が、海岸から山の頂まで途切れることなく覆っている屋久島で唯一のエリアがこの「西部林道」なのだ。

林道沿いでのんびりくつろぐ鹿の子柄のメスのヤクジカ

 林道に入ると道路が細くなり、木々に囲まれたトンネルのような中を車で通り抜けていく。すると、ヤクザルやヤクシカなどの野生動物があちこちで姿を現し、ときには車道の真ん中でゆったりとくつろいでいることもある。野生動物なので、近づきすぎずに優しく観察&撮影をすることがここのルールだ。そして、野生動物へのエサやりは違法となるので絶対にやってはいけない。「動物たちが生活する場所におじゃまさせてもらっている」という気持ちとともに、ゆっくりと林道を抜けていく。

野生動物に出会える「西部林道」

■白浜が続く「永田いなか浜」

ウミガメ上陸日本一を誇る「永田いなか浜」。この看板のそば駐車場がある

 西部林道の深い森を抜け、しばらく車を走らせると視界が開けて真っ白な砂浜が現れる。それが、白い砂浜が1km近くも続く「永田いなか浜」だ。屋久島で最も大きな砂浜で、青空と海、白い砂のコントラストがとにかく美しい。夕日がきれいな浜辺としても知られ、日暮れに訪れてみるのもいいかもしれない。

花崗岩が風化したサラサラとした白浜が広がる「永田いなか浜」

 この浜は日本一のウミガメの産卵地としても有名で、「ラムサール条約」にも登録されている。また、5月上旬~7月中旬頃の夜間には、ウミガメの産卵を見学できる「観察会」も開催されているという。

ウミガメの産卵地で知られる「永田いなか浜」

 この最高のロケーションに立ち寄って、今回のドライブ旅は締めくくり。あとは海岸沿いの県道をさらに時計回りに進んでいくと、スタート地点である宮之浦港や屋久島空港へと戻っていく。

 屋久島といえば屋久杉を見に行くトレッキングなどをイメージしがちだが、車でめぐるだけでもたくさんの観光を満喫できる。島内には旅の疲れを癒せる宿泊施設もたくさん揃っているので、数日滞在しながら、トレッキングと合わせて車で島を周遊するドライブ旅も楽しんでみよう。

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