鹿児島県の南に浮かぶ屋久島は、「一生に一度は行ってみたい場所」と思う島。樹齢数千年の「縄文杉」や苔むした森「白谷雲水峡」が有名だが、この島の魅力はそれだけではない。「ひと月に35日、雨が降る」と言われるほど豊かな雨が、清流や滝、そして多種多様な動植物を育んでいる。今回は、そんな自然のエネルギーを感じることができる、屋久島の滝、ガジュマル、そして「西部地域」のドライブルートを旅した記録をお届けしたい。
■屋久島へのアクセス
屋久島へのアクセスは、飛行機なら「屋久島空港」、船ならば鹿児島からの高速船やフェリーで「宮之浦港」または「安房港」へ。そして、島内を自由にめぐるならレンタカーの利用がやっぱり便利だ。満車の場合に備えて事前予約が安心で、空港や港でスタッフが待機しており営業所まで送迎してくれる。また、空港の近くには徒歩で行けるレンタカー店などもある。
■まずは「屋久島世界遺産センター」へ
レンタカーを借りたら、いよいよ屋久島を時計回りに一周するドライブ旅のスタート。まずは、島のことを深く知るために「屋久島世界遺産センター」&「屋久杉自然館」を目指すことにした。これらの施設へ向かう手前で「松峯大橋」を通るが、深いV字谷に架かるこの大きな橋から島を流れる「安房川」を見下ろせる。清らかな水の青さやどこまでも続く森の緑に、屋久島の豊かな自然をさっそく実感することができる。
橋を渡り、目的地である「屋久島世界遺産センター」に到着。館内の展示を通して屋久島の独特な生態系や自然の奥深さを楽しく学ぶことができ、島の自然を映像で見ることもできる。さらに「屋久杉自然館」が隣接し、こちらの施設では屋久杉の歴史や、かつての林業の歩みなどが紹介されており、最大の屋久杉「縄文杉」の折れた枝に触れることもできる。旅のはじめにこうした知識を入れておくと、この先のドライブで見かける自然の景色がより楽しく感じられそうだ。
■自然のパワーがみなぎる「猿川のガジュマル」
屋久島情報の予習ができたら、次は最初のガジュマルスポットとなる「猿川ガジュマル」に向かう。県道から細い脇道に入り、駐車場から森の中に踏み入れると、その奥には生命力に満ちた巨大なガジュマルが茂っている。タコの足のように垂れ下がった枝のようなものは、「気根(きこん)」と呼ばれる地表に出た根だ。
長い年月を重ねたガジュマルの木々が生い茂る静かでうっそうとした森。そこにはどこか神秘的な雰囲気が漂っている。スピリチュアルなパワーをもらえそうな、隠れた名スポットを見つけたような気持ちになった。