■ソロキャンプの夜の最適解「焚き火×本×お酒」がもたらす贅沢な時間

座り心地のいい椅子と焚火の準備を済ませておこう。できればお酒も

 夕食の後片付けも終わり、夜も更けてあとは寝るだけとなったら至福のリラックスタイムだ。焚火と本とお酒がもたらす心地よい時間を堪能しよう。どっぷりと本の世界に浸れることだろう。

 本のジャンルは何でもよいが、ミステリやアウトドア系がシチュエーションにマッチするので、より楽しめるだろう。ホラー系のジャンルは夜の山の闇が恐怖をより一層引き立てるため、相応の覚悟が必要だ。

 ポケットサイズの文庫本は持ち運びに便利だし、紙面の大きな雑誌をパラパラめくるのもいい。焚火の明かりと薪が燃えて爆ぜる音、煙の匂い、森のざわめき、虫の声などに囲まれて、今までにない新鮮な気分になれるだろう。

 ついでに、かたわらにお気に入りのお酒があったら言うことなしだ。ただし飲みすぎると読書どころではなくなり、焚き火の前で眠りこけてしまう。ほどほどが肝心だ。

■筆者のアウトドア好きを決定づけた本

筆者がアウトドアへの憧れを抱くきっかけとなった椎名誠の「あやしい探検隊」シリーズ

 筆者がアウトドアに興味を持つきっかけとなった本を紹介したい。「わしらは怪しい探検隊(椎名誠  著)」とそれに連なるシリーズである。

 作家の椎名誠氏を中心に、イラストレーターや弁護士、雑誌編集者、サラリーマンなど、てんでバラバラな職業で普段は第一線で働く大の男たちが「大自然の中で焚き火を囲んでひたすら酒を飲んでバカ騒ぎをする」(失礼!)様子を描いた破天荒アウトドア紀行エッセイである。

 無人島や人里離れた山といった本格的な自然に挑みつつも、「ひたすら焚火を盛大に燃やして歌って踊る」「ビールを浴びるように飲む」「飲みすぎてお金が足りなくなる」など、デタラメでまるで「永遠の部活動」のようなドタバタ劇が展開される。

 現代のおしゃれなキャンプやグランピングとは真逆の、泥臭くも圧倒的に自由でタフな男たちの旅が、椎名誠氏による豪快な文体でユーモラスにつづられている。40年以上前の作品であるが、この本のおかげで少年期の筆者はキャンプに強烈な憧れを抱いた。

■スマホにも自分の指にも休息を! デジタルデトックスは「ほどよく」でいい

 キャンプに行ったら、毎日四角い画面をタップ、スクロールなど酷使しまくっている自分の指とスマホにしばしの休息を与えてみてはいかがだろうか。その間、本を読むのも選択肢の1つとして提言したい。

 大事なのはスマホなしで数時間ゆったり楽しむ心の余裕を持つこと、マルチタスクや情報過多から解放され、脳内をリセットすること。これらは自分を労り、せわしない現代を生きる大切なスキルだ。

 と、ここまで書いておいてなんだがスマホは便利だ。時計代わりにしたい場合もあるだろうし、非常事態の際、連絡を取れるのはやはり心強い。修行や苦行をしにキャンプに行くわけでもないので、デトックスもほどほどにしてスマホを使うべきとき時は素直に使おう。