楽しいキャンプを1日過ごし、ぐっすり睡眠。朝を迎えて、気持ちのいい空気を吸おうとテントから出ると、目の前には思いがけない光景が……。

 昨晩、楽しく食事をしたテーブル周りには、ごみが散乱。しっかりと口を閉じておいたはずのごみ袋が、無残にも引き裂かれていたのです。筆者にもこういった経験がありますが、このときの驚きは、言葉にならないほどでした。

 荒らされただけならまだしも、人的な被害があったら大変。そこで、野生動物にごみを荒らされないためにはどうしたらよいか。アルペントーキョーの加藤祥太さんに対策を聞いてみました。

まとめたつもりでも危ない

■就寝時にはごみ袋を放置しないこと

 ごみ袋が破けて中身が散乱していた原因として考えられるのは、野生動物や風などです。「最も可能性が高いのは、野生動物の仕業でしょう」(加藤さん)。キャンプ場の近くに生息している野生動物が寝静まったころにやってきて、ごみ袋を引きちぎって中身を漁っていったのです。

 ごみ袋に入れてあったとしても、そのまま放置しておくと、野生動物の格好のターゲットとなってしまいます。「野生動物はそのニオイに引き寄せられてやってくるので、その対策をしなければいけません」(加藤さん)。とくに、バーベキューなどのあとで出る生ごみのニオイは強いので、普通のビニール袋では到底抑えきれません。

バーベキューのあとで出る生ごみは野生動物の標的になりやすい

 「一番手っ取り早い方法は、寝るときに、ごみ袋をテントの内側(前室)に入れておくことです」(加藤さん)。大事なのは、テーブル周りに放置しない、ニオイを残さないことです。

 筆者も、一度被害に遭ってからは、必ずごみ袋はテントの内側に隠すようにしました。時には、クルマの中に入れる場合もあります。

■フタの付いたごみ箱を使うのが安心

 とはいえ、ごみのニオイが気になって、テントやクルマの中にごみ袋を入れるのを躊躇する場合もあるでしょう。そんなときは、ごみ袋に“防臭袋”を利用するのもひとつの手です。

 また、「フタ付きのごみ箱を利用して、ニオイを出さない、中身も見せないようにすると安心です」(加藤さん)。キャンプ向けのごみ箱もいろいろな種類が発売されています。使わないときは薄くたたむこともできますし、薪を入れるなど荷物の運搬にも利用できます。

 あるいは、「キャンプ道具用のコンテナボックスがあれば、そこにごみ袋を隠すこともできます。そのほか、キャンプ場によっては、ごみステーションを備えている場合もありますので、寝る前にそちらに出しに行くといいでしょう。予約時に確認してみてください」(加藤さん)

ごみステーションを備えているキャンプ場もあるので確認してみよう

 いずれにしても、寝るときにはごみ袋をそのまま放置しないで、きちんと片付けておくことが大切ということですね。