5月中旬から6月にかけての天城山では、登山道の両側に天城山固有種「アマギシャクナゲ」とツツジが咲き重なり、まるでトンネルの中を歩くような景観が続く。

 静岡県の伊豆半島中央部に位置する天城山(あまぎさん)は、主峰の万三郎岳(まんざぶろうだけ)を擁する日本百名山。なだらかな稜線と原始的な森が広がるのが特徴である。

 伊豆高原最高峰で標高は1,406mだが、伊豆の温暖な気候のもとで豊かな自然環境に恵まれ、四季を通じて多くの登山者に親しまれている。

 今回は、万二郎岳と万三郎岳を巡る周回コースを、花の最盛期に歩いたレポートをお届けする。

■万二郎岳・万三郎岳周回コースの紹介 

天城高原駐車場から日本百名山・天城山を周回(国土地理院より引用)

●登山口へのアクセス

 マイカーの場合は伊豆スカイラインを利用し、天城高原ゴルフ場に隣接するハイカー専用の天城高原駐車場へ。無料で利用できるうえ、約100台の駐車が可能で、トイレや靴の洗い場も備わっている。登山口に隣接しているため非常に便利だ。

 公共交通機関の場合は伊豆方面の駅からバスを利用し、天城高原方面へ向かう。バスの本数は限られているので事前に時刻を確認し、時間に余裕を持った計画を心がけよう。

■花と新緑に包まれる天城山登山レポート

青空のもと、鮮やかに咲き誇るシャクナゲ。葉も特徴的だ

●新緑の森を進み、万二郎岳へと向かう

 天城高原ゴルフコースに隣接している登山者専用の天城高原駐車場を出発すると、すぐに新緑の森の中へと入っていく。登山道は整備されており、歩きやすい緩やかな傾斜が続く。

 足元には落ち葉が広がり、ふかふかとした感触が心地よい。木々の間から差し込む光が明るく、初夏らしい爽やかな雰囲気に包まれ、思わず深呼吸をしたくなる。

 徐々に登山道の両側に花が現れはじめ、色とりどりの花が連なる様子に自然と視線も上がる。急登は少なく、無理なく歩を進めることができるのもこのコースの魅力である。新緑と色鮮やかな花々とのコントラストに癒されながら、歩みを進めることができる。ただし山頂直下では急な登り坂となるので、注意を払いながらゆっくり進もう。やがて万二郎岳に到着だ。