荘厳なドロミテ山脈に抱かれた名門リゾート・コルティナで開かれる冬の祭典。「自由」をパフォーマンスに変え、技術、スピード、表現力をぶつけ合う世界最高峰の熱い戦いが2月6日より16日間に渡って繰り広げられる。
■世界が注目するミラノ五輪のポイントは?
今回のミラノ・コルティナ大会は、ミラノとコルティナという都市をまたいだ広域開催で、既存施設を生かしつつ持続可能性も意識された構成が特徴だ。
世界が注目するポイントは、競技の革新性と多様性。新種目となる山岳スキー「Skimo (スキーモ)」が採用され、フリースタイルスキーは15種目が開催される。なかでもモーグルに初めて「デュアルモーグル」が採用され、エンターテイメント性がパワーアップする。
■フリースタイル種目の会場「Livigno(リヴィーニョ)」
ミラノから約230 km、山道を3.5~4時間走るとLivignoだ。この街には、モーグル/エアリアル専用施設と「Livigno Snow Park」があり、すべてのフリースタイルスキーとスノーボード競技がここで実施される。施設は安全で近代的、かつ持続可能性を意識して設計されている。
リヴィーニョ・スノーパークは、設計が独特。5つの異なる競技エリアがひとつのフィニッシュゾーンへと集約されており、観客は複数の競技を同時に観戦することができるのだ。 今回、最も注目が集まるのはビッグエアだ。エア台はなんと高さ50m以上を誇り、夜間開催のためにライトアップされる。照明に輝く巨大な建造物はアスリートのパフォーマンスを彩る、もう一つの主役になるだろう。
■フリースタイルスキー種目の見どころ
どの種目もエキサイティングでフォトジェニックなフリースタイルスキー。前回の北京五輪では、男子スキービッグエアでスイッチ・トリプルコーク 1980(5.5回転)という超難易度の高いトリックが披露されたが、さらに進化しているのか? 人間技の限界への挑戦が見逃せない。
そして、女子では、圧倒的な強さでメダル3つを獲得した中国のアイリーン・グーに対する、2位に甘んじたフランスのテス・ルドゥーのリベンジが見ものだ。
モーグルでは、初めて採用となったデュアルモーグルが必見。昨季、日本の堀島行真が「2025 FIS世界選手権」で金を獲得し、ミカエル・キングズベリーの連勝を止めた。ミラノでは二人の一騎打ちになるのか?
■活躍が期待される日本人選手
●堀島行真(Ikuma Horishima) Mogul/Dual Mogul
ミラノでメダル有力候補の筆頭は、やはり堀島行真だ。北京ではもう一歩届かず銀で終わったが、今回は最強のエア、斜め軸に4回転するコーク1440を武器に金メダルを掴みにいく。大舞台での勝負強さに期待が高まる。
●須貝 龍(Ryo Sugai) Ski Cross
北京でのまさかの予選敗退という悔しさをバネに、この4年間を戦ってきた。昨シーズンはついに世界選手権で3位と日本人初の表彰台に立ち、現在は金メダルに最も近い。「自分を信じて、あとは勝つだけ」と、語る。
●近藤心音(Kokone Kondo) Ski Slope Style/Big Air
日本女子のエース。北京では直前に怪我に見舞われ出場を断念したが、着実に成績を伸ばし、ミラノではスロープスタイルで表彰台を狙えるポジションにいる。11月のW杯初戦では7位とシーズン序盤から良い状態を見せた。