skimo(すきーも)

skimo

 Ski Mountaineering Raceの略で、日本では山岳スキーレースと呼ばれることが多い。ヨーロッパアルプスの国境警備隊が、訓練のために始めたのがルーツとされている。ヨーロッパでは人気の高いスキー競技で、山を登って滑るスピードを競う、冬のトレランとも表現できるスポーツだ。
 主にヨーロッパを舞台に、ワールドカップや世界選手権も開催されており、草レースの数はシーズン中それこそ無数にある。三大大会(PDG、ピエラメンタ、メッツァラマ)など、氷河を舞台に国境を越えるような長大なレースはも開催されている。2020年にはスイス・ローザンヌでユースオリンピックの種目となった。ここ数年で国内でもかなり大会が開催されるようになってきている。
 山岳エリアに設定された登り下り(滑走)を含むコースを、ルールに則りスキーで周回して戻ってくるタイムを競うレースだ。基本的にはバックカントリースキーで用いる道具を使うのだが、スピードを重視しているために極限まで軽く仕上げられた、このレースに特化したものを使用する。シールを貼り付けたスキーで登り(セクションによっては背中のバックパックに装着したりもする)、シールを剥がして滑走する。途中に設けられたトランジットエリアでシールの脱着、登り下りのモードチェンジをするのだが、その作業のスムーズさも大事な要因となっており、雪上のF1とも称されている。