■【国設南ふらのスキー場】リーズナブルな価格で楽しめる最上級のパウダースノー

北海道内陸の粉雪圏に位置し、上質なパウダースノーが楽しめる国設南ふらのスキー場(画像提供:国設南ふらのスキー場)

 国設南ふらのスキー場は、今回紹介する3か所の中では、最も規模の大きなスキー場だ。北海道内陸の粉雪圏「北海道パウダーベルト」に位置し、気温と湿度の条件に恵まれた環境下にあり、サラサラと軽い上質なパウダースノーが楽しめる。板がふわりと浮くような浮遊感は、初心者はもちろん、プロスキーヤーからも評価が高い。

 ゲレンデは標高差約215m、最長滑走距離800m、最大斜度35度と、ローカルスキー場としては本格的なスペックを備える。中間リフトが設けられており、緩斜面での基礎練習から、最大斜度35度の急斜面まで、レベルに応じたコース選択が可能だ。現在はリフト3基のうち2基を運行しており、コンパクトながら多様な斜面を効率よく楽しめる構成となっている。

 さらに「家計にやさしいリフト料金」を魅力の一つとしてPRしており、回数券や時間券などニーズに応じたリフト券がリーズナブルに用意され、町内宿泊施設利用者には割引制度も設けられている。これだけコースや設備が整いながらもシーズン券が10,000円(町外者は15,000円)に設定されている背景には、「町民が雪を克服し、体力向上と健康的な生活を送る」という明確な目的がある。実際、昨シーズンのリフト輸送人員は約94,000人にのぼり、地域に根付いたスキー場であることが数字からも読み取れる。

 派手なリゾート感はないが、雪質、コースバリエーション、価格のバランスが取れた国設南ふらのスキー場。「この雪質でこの価格は安い」と感じるに違いない。初心者から上級者まで満足できる、通うほどによさが実感できるローカルスキー場と言えるだろう。

●国設南ふらのスキー場

住所 〒079-2401  北海道空知郡南富良野町字幾寅
電話 0167-52-2143

ホームページURL https://www.town.minamifurano.hokkaido.jp/all-facility/minamifuranoski/

※営業日時はホームページよりご確認ください。

■10,000円以内のシーズン券が向いている人・向かない人

 これらのローカルスキー場に共通して言えるのは、「滑ることそのものを楽しめる人」に向いているという点である。最新設備、広大なゲレンデ、アフタースキーの充実を求める人には、正直物足りない可能性が高い。一方で、

・混雑を避けたい
・リフト代を気にせず滑りたい
・基礎練習や体力維持を目的にしている

 といったニーズを持つ人にとっては、これ以上ない選択肢となる。物価高の時代だからこそ、「どこで滑るか」だけでなく、「どう滑るか」を見直す価値はある。10,000円以内のシーズン券は、決して妥協の選択肢ではない。使い方次第では、スキー・スノーボードとの向き合い方そのものを変えてくれる存在なのである。

■安さの先にある“通えるスキー場”という価値

小規模なローカルスキー場にこそ、リーズナブルに楽しむための夢がつまっているのだ(画像提供:名寄市風連スキー場)

 10,000円以内で購入できるスキー場シーズン券は、派手さこそないが、確かな実用性を持っている。今回紹介した3か所はいずれも、「頻繁に通うことで価値が最大化するスキー場」だ。

 物価高で滑走日数を減らすのではなく、環境を選び直すことで滑走機会を守る。そんな現実的で賢い選択肢として、ローカルスキー場のシーズン券は、今あらためて注目されるべき存在といえるだろう。