■筑波山山頂から絶景を楽しむ!

 御幸ヶ原コースの終点の御幸ヶ原まで登ると、男体山までは約15分、最高峰の女体山までは約20分だ。ケーブルカーで登ると1時間半程度で両方登ることもできる。

 御幸ヶ原から男体山山頂までは、ごつごつとした岩場もあるので、焦らず足元に気を付けながら登りたい。男体山山頂には南側に向かって展望台が設けられており、関東平野を一望できる。富士山や東京スカイツリーなどランドマークを探すのも楽しい。

男体山山頂の展望台からは広大な関東平野を一望

 御幸ヶ原から女体山山頂までは、ところどころ岩場はあるものの男体山と比較すると緩やかな道となっている。山頂は迫力満点の切り立った岩峰。あまり広くないため、休日の日中ともなると混雑する。筆者は朝8時過ぎに山頂に到着したが、すでにたくさんの登山者が訪れていた。

女体山山頂から見た男体山と関東平野

■奇岩と見晴らしの「おたつ石コース」

 女体山山頂からはおたつ石コースを下る。山頂直下は急な鎖場、岩場が続くので注意が必要だ。このコースは登ってきた御幸ヶ原コースと違い、巨大な岩が多く点在している。コース上にある巨岩はその形やエピソードからさまざまな名前が付けられており、見て「なるほど!」と思うものや宗教的な概念を表すものなど、昔の人の想像力には驚かされる。

 コースの途中から筑波山ロープウェイの駅があるつつじヶ丘までは視界が開けており、富士山や東京スカイツリーを見ることもできた。

見てなるほどの“大仏岩”。木の隙間から巨大な顔がのぞいている
武蔵坊弁慶が歩くのをためらって7回戻ったと言われる“弁慶七戻り”。頭上に巨大な岩がひっかかっている

■遊歩道をのんびり歩く「迎場コース」

 迎場コースは山頂へ向かうコースではないため、ここまでのコースと比べると一気に人が少なくなる。登山道というよりは遊歩道といった印象で、岩場が少なくコース全体が階段や木道で整備されている。広がる原生林の中を鳥の鳴き声や沢の流れなどに癒されながら、自分のペースでのんびりと歩こう。

 迎場コースの出口は筑波山神社へとつながる。神郡駐車場へ戻る前に、筑波山神社の参拝や周辺観光を楽しむのもいいだろう。

「迎場コース」のきれいに整備された登山道

■誰もが楽しめる名山「筑波山」

 今回は、神群駐車場から「御幸ヶ原コース」で登り、「おたつ石コース」、「迎場コース」で下山する周回コースを紹介した。 このコースは全長約11.4km、獲得標高約1,050mの筑波山満喫コースだ。御幸ヶ原コースは木の根や岩場の細かいアップダウンを繰り返しながらの急登、おたつ石コースは山頂付近は岩場が続き、ところどころ鎖が設置された急坂もある。観光地の印象もある山だが、厳しいコースなので登山装備はしっかり準備しよう。

 一方、ケーブルカーやロープウェイを使えば、難所をスルーして簡単に登ることもでき、誰もが楽しめる山になっている。

 また、山頂付近はたくさんの人で渋滞し、コースタイムの数倍の時間がかかることもある。時間に余裕をもって出かけるか、ケーブルカーなどが動く前に登ってしまった方が山頂でゆっくりできるだろう。

 冬には山頂で積雪や凍結の危険もあるので天気予報やケーブルカーの運行状況の確認も忘れずに。

 

●【MAP】筑波山

【神郡駐車場~筑波山神社~御幸ヶ原コース~筑波山(男体山・女体山)~おたつ石コース~迎場コース~筑波山神社~神郡駐車場周回コース】所要時間
神郡駐車場(0:00)→ 筑波山神社(1:00)→ 御幸ヶ原(2:30)→ 男体山(2:45)→ 御幸ヶ原(2:55)→ 女体山(3:15)→ つつじヶ丘(4:20)→ 筑波山神社(5:05)→ 神郡駐車場(6:00)
歩行距離:約11.4km
累積標高差:登り 1047m、下り 1047m
合計所要時間:6時間00分