忙しい日々の中で「癒し」を求める現代人に、新しい快適空間が誕生した。それが「焚き火カフェ」である。都心の喧騒を離れ、温かな炎を囲む時間は、心身のリフレッシュをもたらすと注目を集めている。自然の中で楽しむイメージが強い焚き火だが、最近では都市部で気軽に体験できる場所が増えてきた。今回は焚き火カフェの魅力と人気の理由、おすすめの焚き火カフェスポットを紹介しよう。
■焚き火カフェとは?
焚き火カフェとは、焚き火を中心に据えたリラックス空間を提供するカフェである。
焚き火は、人と人をつなぐ役割も果たしている。焚き火カフェの多くは、炎を囲むようにテーブルが配置され店内や屋外に設けられた焚き火スペースで、炎を眺めながらコーヒーや軽食を楽しむことができる。
全国には50〜100店舗ほどの焚き火カフェがあるとされ、立地は都市部から郊外、海辺や山間部などさまざま。常設店舗に限らず期間限定で出張営業されている店などもある。特に都市部では、屋外テラスや特殊な設備を用いたビル内の施設も登場しており、安全管理を徹底した形で運営されている。
また、焚き火カフェの客層はアウトドア好きだけに限らず、都会での癒しを求めるビジネスパーソンや、デートスポットとして訪れるカップル、家族連れなど幅広い層にも支持されている。特に静かに過ごしたい人や、デジタルデトックスを求める人にも人気が高い。
●人気の理由1 心を癒す焚き火の効果
焚き火には、不思議な癒しの力がある。炎が発する「1/fゆらぎ」と呼ばれるリズムがあるとされ、心地よい音や動きのパターンが本能的に日々のストレスを軽減するような、リラックス効果があるとされている。
忙しい都市生活では、自然と触れ合う時間が限られる。そんな中、焚き火カフェは都会にいながら自然の癒しを体験できる場所として支持されているのかもしれない。
●人気の理由2 思わず話が弾む焚き火
友人や家族と一緒に訪れるだけでなく、カフェで出会った人と会話が弾むこともある。炎を見つめながら話すと、心が落ち着き、本音トークになりやすい。何気なく送る日常生活の中では経験しないような「温かいつながり」を感じることができるのも、焚き火カフェの魅力である。
●人気の理由3 いろんな楽しみ方
焚き火カフェでは、焚き火そのものを楽しむだけでなく、アクティビティやサービスも豊富だ。たとえば、焚き火の炎を使ってセルフで料理を楽しむことができるカフェもある。ケトルでお湯を沸かしオリジナルブレンドのコーヒーを作ったり、特製のマシュマロやホットワインを提供する店舗も人気だ。
さらに、焚き火をテーマにしたワークショップを開催しているカフェも増えてきている。薪割りや火おこし体験を通じて、魅力がより深まる機会になるだろう。初心者でも気軽に楽しめるよう、スタッフが丁寧にサポートしてくれるため、安心して参加できる。
■おすすめの焚き火カフェスポット
2024年10月に日本経済新聞社が実施した「なんでもランキング」で焚き火カフェが取り上げられて認知度が高まったこともあり、全国各地で焚き火カフェが続々と登場している。
今回は数ある焚き火カフェの中から特に人気の高いスポットを3つ紹介しよう。
●焚き火と海を同時に楽しむ emo TOKYO Awaji

淡路島西側のサンセットライン沿いに位置し、海を眺めながら焚き火とともに多彩な料理やドリンクを楽しめるカフェ。夕日をバックにした焚き火の炎が、幻想的なひとときを演出する。
焚き火ピット席は予約優先制で約16席、お一人2時間で2,500円(3日前までの予約で500円引き)でワンドリンク付き。その他にも貸し出しブランケットやカイロなどあり、店主の細やかなおもてなしが感じられる。
emo TOKYO Awaji
住所 〒666-0252 兵庫県淡路市深草227-5
電話 0799-70-7324(11:00〜20:00)
定休日 木曜日
ホームページURL/https://emo-tokyo.com/cafe/awaji
※営業日時はホームページよりご確認ください