■使い込むほどに気づく小さな「ストレス」

2年使用しても、スチール製のフレームはしっかりとしている

 とはいえ、完璧というわけではない。まず、組み立て時にバーの差し込みが緩くなり、少し傾くことがある。使用中倒れることはないが、気になる人はいるかもしれない。また、これは使用当初からだが、組み立てた状態で移動する際には天板を持ってもフレームを持っても、天板からフレームが外れてしまうことがあり時折あたふたさせられた。

 塗装の持ちはよいものの、さすがに長時間の使用で塗装はがれや小キズが増え、見た目にも使い込んだ感がでてしまっている。とはいえ、機能的な問題はなく、あくまでも「味が出た」として受け入れられる範囲である。

■買い替える? それともグレードアップ?

収納時はコンパクトにまとめられる

 キャンプを続けると新しいギアへの興味が絶えず湧いてくる。キャンパーあるあるだ。価格を考えれば、2年使った時点でダイソーのハンギングラックは十分に元は取れている。「コスパ」面では最強だ。初めてのハンギングラックとして十分役割は果たした。道具沼にはまっている方なら次のギアへアップグレードを考えてもよいだろう。しかしこのコスパは捨て難い。本当に悩ましい問題である。

 ダイソーのハンギングラックと天板は、2年たっても現役で使える優秀なアイテムである。安さだけでなく、実用・耐久というコスパのバランスが秀逸だ。もちろん、細部の緩みやキズなどは避けられないが、「この価格でここまで使えるなら十分すぎる」というのが正直な感想である。

 これからキャンプを始める人にとって、最初のハンギングラックとして試すには今でもおすすめできる一品であることは間違いない。

 

●ハンギングラック(収納ポーチ付
価格/770円(税込)
サイズ/幅約83cm × 奥行き約57cm × 高さ約69cm
材質/本体:スチール
対荷重/約5kg

商品サイト:https://jp.daisonet.com/products/4550480228365

●ハンギングラック用ウッド天板
価格/550円(税込)
サイズ/幅約80cm × 奥行き約15cm × 厚さ約1cm
材質/本体:竹

商品サイト:https://jp.daisonet.com/products/4550480339276

※この記事の情報は2025年11月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。