■ダムカレーを味わって旅を締めくくろう
ダムを見に行ったら、ダムカレーを味わって旅を締めたい。日本ダムカレー協会HPによると、ダムカレーが流行し始めたのは2009年ごろ。ライスをダム型に固め、皿の片側のカレーをせき止めるように盛り付けているのが特徴。ライスを貫通させると、カレールーが「放流」されたかのように流れるものもある。
一つの皿の上で箱庭的にダムとダム湖を表現しており、地域おこしのネタとしても、日本全国で広がった。
●グリーンのカレーと季節の野菜が特徴的な「湯田ダムカレー」
湯田ダム近くの「道の駅 錦秋湖」にあるレストラン錦秋湖で味わえる「湯田ダムカレー」の見た目はグリーンカレーのようだが、いわゆるタイカレーとは味わいは異なる。
挽き肉入りの緑色のカレールーはあまり辛くなく、クリーミーな舌触りだ。アーチダム型の白米と、旬の野菜とマイタケ、ウインナーの素揚げがのっていたが、季節によってトッピングの具材が変わるとのこと。
四角い皿に盛られていて、カレールーはとろみが強いため、残念ながら「放流」はできない。ライスを挟んでダム湖ならぬカレー湖と反対側にきちんとサラダが盛られていて1,400円(税込)だ。
道の駅 錦秋湖「レストラン 錦秋湖」
岩手県和賀郡西和賀町杉名畑44−264
電話番号:0197-84-2990
営業時間:11:00~15:30(L.O.14:30)
施設サイト:https://michinoeki.nishiwaga.biz/
●雑穀米とスパイシーなカレーの共演、御所ダム「ヘルシーダムカレー」
盛岡市の御所ダムは堤高52.5m、堤頂長327mで高さはそれほどではないが、総貯水容量でいうと県内5位の重力式コンクリート・ロックフィル複合ダムである。ダムのすぐ隣の「盛岡手作り村」にある喫茶コーナー「MORIOKA手づくり村マルシェ」で味わえるのが「ヘルシーダムカレー」だ。
アーチダム型の雑穀入りライスが、やや酸味が感じられるスパイシーなカレーソースをせき止めている。盛岡産の果物「アロニア」を配合したカレーは、いわゆるルータイプではないが、カレーソースの粘度が高いため「放流」はできない。きゅうりとらっきょうのピクルスと、アロニアゼリーがついて1,100円(税込)。なお、このカレーを注文すると御所ダムの内部点検通路トンネルの見学チケットが貰える。
盛岡手作り村/MORIOKA手づくり村マルシェ(喫茶コーナー)
岩手県盛岡市繋字尾入野64-102
電話番号:019-689-2201
営業時間:喫茶コーナーは厳密には営業時間が定まっていないので施設に確認のこと
施設サイト:https://tezukurimura.com/
■ダムを鑑賞して、ダムカレーを味わう旅へGO!
ダムを間近に見ると迫力が凄まじい。巨大建造物愛好者ならたいてい突き刺さるので、気軽に、ドライブのついでに立ち寄るのもよいだろう。期待しながら調べていたのだが、ダムマニアの中でも全国のダムすべてを訪問したという情報は出てこなかった。
ダムをめぐる旅は始まったばかり。興味のある人はダムカードコレクションのコンプリートを目指し、ぜひダムカレーも味わってみてほしい。地元の身近なダムからまずはめぐってみよう。
※この記事の情報は2025年11月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。