■「どうしたら聞いてくれるかな?」みんなで考えたコール
 
いよいよウォーキングマーチ。往復2kmほどをプラカードや風船を手に、約60人で歩きます。ここで橋本さんは高校生やスタッフに相談しました。
「マーチで声を出すって言っても、叫ぶと街のみんながびっくりしちゃうから、どうしたら聞いてくれるかな?」
話し合った結果、早口でコールせずにゆっくりと。そして「温暖化止めよう」じゃなくて「自然を守ろう」の方がいいというアイデアも出ました。
 
メッセージを何度か変えながら「ステイクール軽井沢! 自然を守ろう!」と、少しでも多くの人に届くように歩きました。すると通り沿いのお店の方がプラカードを作って、お店の前に立ってくれていたのです。輪が優しく広がっている。小さな声がうねりとなり、大きく広がっていく瞬間でした。
参加してみて感じたのは、環境問題は遠い未来の話ではないということ。私が子どもの頃は夏でも外で遊べましたが、今の子どもたちは外で遊べないほど暑い夏が普通になっています。このまま進めば、雪が降らない未来が来てしまうかもしれません。
だからこそ、雪で遊ぶ私たちから声を上げていかなければならない。橋本通代さんたちが始めたこの気候マーチは、地域から世界を変えていく新しい環境アクションの形でした。
March for the day インスタグラム|https://www.instagram.com/staycoolkaruizawa/
 
       
   
         
         
         
         
        