■絶景広がる8合目の展望広場へ
7合目から8合目にかけて、視界が開けてきます。見晴らしがいい8合目の展望広場に到着すると、眼下にはカルデラ湖の支笏湖が広がり、その開放感とともに参加者からも自然と歓声があがっていました。
最後の急登ポイントではペースを落とす参加者もいましたが、なんとか全員無事に登頂を果たしました。参加者は疲労感と安堵感、そして充実感に満ち溢れた表情を見せます。山頂では荷物を降ろし、各自腰をかけながら昼食をとり、30分ほど休憩。最近登った山や、これから登りたい山について、話を膨らませていました。
山頂では休憩時間を使って、レインジャケットに関するレクチャーもありました。ツアーに同行していたコロンビアスポーツウェアジャパンの衛藤智氏から、薄手で軽く、持ち歩きにも便利な2.75レイヤーのレインジャケットと防水透湿機能を備えた3レイヤーのレインジャケットの違いや用途について説明があり、参加者も熱心に耳を傾けていました。
参加していた50代の女性は「天気も良く最高で、登山が大好きになりました。コロンビアの本社があるアメリカのポートランド市と札幌市が姉妹都市と知り、ますますコロンビアのファンになった。今後も札幌市との企画を継続してほしい」とコメントをされていました。
40代の男性は「自分で車を運転するには面倒な場所にある山での日帰りツアー、とてもありがたい。スタッフから普段は聞くことができない道外の山の話も聞けたりした点も良かったです」と満足げに話していました。
60代の女性は「登りだけでなく、下りのときも足に負担がかからないように蛇行しながら歩くなど、ちょっとした歩き方のコツや登山に役立つ情報を教えてもらうことができ、満足です」と感想を述べていました。
札幌から1時間圏内とアクセスもよく、眼下に美しい湖の景色が広がるイチャンコッペ山。ツアーでの帰りは温泉で疲れを癒し、汗を流してさっぱりした状態で帰ることができました。半日ほどで往復できる低山でありながらも、絶景の支笏湖を囲む山々を望みながらの山時間。参加者の顔は満足気な表情にあふれていました。
コロンビアアウトドアアカデミーは次年度も継続予定です。