機能性の高いアウトドア用品をリリースしている「コロンビア」の新たなフラッグシップ店「COLUMBIA TOKYO FLAGSHIP(コロンビア トウキョウ フラグシップ)」が、2025年6月21日、東京の原宿にグランドオープン。流行の発信地として知られる原宿エリアには、すでに3店舗のコロンビア直営店が展開しているが、この店舗は明治通り沿いに位置。国内最大規模を誇る店舗であり、あちこちに遊び心も盛り込まれている。
■明治通り沿いにオープンした大型店

フラッグシップ店「COLUMBIA TOKYO FLAGSHIP」の外装には、大型のLEDビジョンを配置。山並みや森、夕日などさまざまなアウトドア風景が映し出され、明治通りを行きかう人の視線を惹きつける。
2フロアの店内は、登山などのハイク、フットウェア、キャンップやフィッシングなどのアウトドア、ライフスタイル、そしてタウンユース向けのプレミアムコレクション「コロンビアブラックレーベル」まで取り揃えている。カテゴリーごとにブースが分かれているので、目的の商品が見つけやすいレイアウトだ。
また、内装にはウッドやストーンなどのナチュラル感にあふれた装飾、インテリアが取り入れられており、自然を感じながらショッピングを楽しめる。


■オープン前にレセプションを開催

オープンに先駆けて開催されたオープニングレセプションでは、株式会社コロンビアスポーツウェアジャパンの代表取締役社長ラッザリ・マッスィモ氏と、建築・デザイン事務所DDAAおよびDDAA LABの代表、元木大輔氏が店舗にて会見。
原宿エリアにはすでに3店舗のコロンビアショップがあるが、「4店目となるここは、ひと味違う」とマッスィモ氏。売り場面積271平方メートルを誇るこの新店舗は、「スペース、アイテム点数ともに日本最大」であることを伝え、原宿を訪れる外国人観光客が増えていることから、「世界に発信するショールームになるだろう」と新店舗に期待を寄せていた。

また、店舗のデザインを手がけた元木氏によると、コロンビアの「ティンバーウルフコレクション」に使われているオリジナルのカモ柄など、ショップ内のあちこちに「コロンビアのアイコニックなデザインを取り入れた」のだという。
「オーガニックな要素が象徴的に見えてくるようにした」と店舗に込めた思いを語り、ナラの木材は通常なら使用する際にはじかれてしまう白い部分を使って木目の美しさを際立たせ、山桜の木材は樹皮を削らずに残すなど、「印象的なプロダクト」を積極的に取り入れている。
■遊び心のある店舗のデザイン

コロンビア製品のティンバーウルフで使われている象徴的なカモ柄は、2階に続く階段のデザインに採用されている。レセプションでは、店内のどこかに「隠れティンバーウルフのカモ柄もある」と元木氏が公表し、そうした遊び心もショップデザインに盛り込まれている。
ほかにも、店舗内にはコロンビア商品をリユースしたアイテムが取り入れられている。フィッティングルームのカーテンには、フィッシングウェアにラインナップされているバハマシャツを再利用。また、プランターの鉢をコロンビアのダウンで包み込むなど、製品のリユース方法がおもしろい。


ファッションの街であり、アウトドアブランド店も多く点在する原宿エリアに登場した大型店「COLUMBIA TOKYO FLAGSHIP」は、今後、新たなショッピングスポットとしての期待が集まる。売り場はカテゴリーごとに分かれたアイテムのほか、1階のメインスペースに季節ごとの商品が陳列されているので、訪れるたびに新しい発見に出会えそうだ。