■見ごろを迎えた紅葉、八方池へのトレッキング

翌朝、夜明けの頃には雲の切れ間から八方尾根が見えてきました。晴れることを願いつつ、シャトルバスに乗り込んで八方尾根スキー場を目指します。三連休の中日、この日だけ晴天が期待できるということもあって、ゴンドラ乗り場は大いに賑わっていました。
ゴンドラ、リフト2本を乗り継いでゲレンデトップへ。標高1,860mに建つ「八方池山荘」から尾根沿いに歩き、八方池を目指します(途中までは木道の巻き道もあります)。

ちょうど紅葉が見頃を迎え、赤や黄色に山肌を彩っています。今年は山の紅葉がとくに美しい当たり年。通常、往復3時間程度のルートですが、八方池へ向かう人の列は山上でも続いており、スローペースで進んでいきます。ゆっくり歩く分、辺りの紅葉をのんびりと眺めながらのトレッキングが楽しめました。
ときおり突風が吹くものの、日差しのおかげで寒くもなく、歩いていても心地いいです。たどり着いた八方池は前日の雨で水が濁り、不帰嶮(かえらずのけん)から白馬三山にかけて黒い雲が覆っていましたが、周囲の山肌は色鮮やかに紅葉した木々が雲の隙間から差し込む光に輝き、刻一刻と表情を変えていきます。華やかさと荘厳さが入り混じった光景に、すっかり見惚れてしまいました。
下山後スノーピークのテントサイトに戻り、夕方からはバーベキューです。一緒に山を歩いたことですっかり打ち解け、キャンプや山の話以外にも趣味などの話で盛り上がります。テントに戻ってからもグループごとに語らいながら、秋の夜長をのんびりと過ごしていました。
今年の紅葉は本当にきれいです。場所によっては十数年に一度といっても過言ではない美しさ。見逃さないように天気予報と睨めっこしています。