■4. 投げたらエサだけ飛んで行った
「もっと遠くへ!」と意気込んでフルスイングでキャストしたところ、竿先から飛んでいったのは仕掛けではなくエサだけだった。エサだけがポチャンと音を立てて海に落ち、水面に小さな波紋が広がった。
エサをきちんと刺していなかったことが原因である。針にしっかり刺し込む、または投げ方を控えめにして遠くを狙いすぎないことが大切だ。力任せに振るより、しなやかな動作のほうが結果的に飛距離も出やすい。
■5. 魚をつかみ損ねて海へ逆戻り
やっとの思いで釣り上げたアジを素手でつかもうとしたが、ぬめりで滑って逃げられ、海に逆戻りしてしまったことがある。せっかくの一匹を見送るのは悔しいものだ。魚は見た目以上に滑りやすく、初心者が素手で扱うのは難しい。さらに、魚の種類によっては鋭いヒレやトゲを持っているものもあり、判別できずに素手でつかむとケガをする危険がある。フィッシュグリップや濡らしたタオルを用意して確実に押さえるのが安全である。
■失敗から学んで楽しく釣りをしよう
初心者の釣りには失敗がつきものである。今回紹介した出来事はまだ笑い話として語れるが、一つ間違えば事故にもつながりかねない。ちょっとした準備や確認を怠らないように心掛けたい。これから堤防釣りに挑戦する人は、同じ失敗をしないよう心に留めて、安心で楽しい釣り時間を過ごしてほしい。