堤防釣りは気軽に始められる一方で、初心者ならではの思わぬ失敗がつきものだ。筆者自身も釣り初心者であり、予想外のトラブルに何度も直面した。ここでは実際にあった“笑えるけれど気をつけたい失敗談”を5つ紹介する。
■1. エサが脱走して大騒ぎ
釣具店で買ったエサのイソメをパックに入れたまま、夢中で釣りをしていた。しばらくして足元を見ると、何匹ものイソメが堤防の上を這い回っている。慌てて確認すると、パックのフタがしっかり閉まっておらず、いつの間にか脱走していたのだ。
素手でつかもうとしてもぬるぬると逃げられ、周囲の視線もあって余計に焦ってしまった。エサは必ず専用のケースに移し替え、フタが確実に閉まっているか確認してから始めるのが安心である。
■2. 魚が掛かった! と思ったら逆回しで大パニック
竿先がグッとしなり、「ついにきた!」と興奮した瞬間、リールを思い切り逆方向に回してしまった。糸は出るばかりで魚は寄ってこない。隣にいたベテランに「逆だよ」と声をかけられハッとして、慌てて巻き直そうとしたところ、今度はバランスを崩してリールごと海に落としそうになった。
焦ると動作が乱れやすい。巻く方向を落ち着いて確認し、一定のリズムで操作することが釣り上達の第一歩である。
■3. 風で仕掛けが大暴れ
海辺は想像以上に風が強い。仕掛けを準備していたとき、不意の突風にあおられて針が帽子や服に絡まり、身動きが取れなくなったことがある。針が袖にも食い込んでしまい、無理に外そうとしたら布地が破れそうになり冷や汗ばかり流れた。
周囲の釣り人の視線も痛く、準備だけでぐったりしてしまった。仕掛けを扱うときは風向きを確認し、必ず風上を背にして行うこと。また、周囲に危険を及ばさないよう人がいない場所を選ぶことも重要である。