初めての船釣りで気合い十分。「釣り竿と仕掛けがあれば完璧!」 そんなふうに思っていないだろうか。
実は、船釣りで本当に重要なのは、釣り道具よりも自分の身を守るための準備である。
筆者も最初は海水浴に行く程度の装備で痛い目をみた。船酔いで立てない、日焼けで目が結膜炎になるなど、さまざまな失敗を経験してきた。この記事では、船釣りで初心者が陥りやすいNG準備を防ぐための対策と必須アイテムを紹介する。
■船酔いで動けず釣りどころではない……「乗り物酔いと体調崩れ」対策

「車酔いしないから船も大丈夫」 そう信じて乗り込んだ初めての船釣り。その日は風も波も穏やかだった。しかし出港30分後には筆者の顔は青ざめ、座ったまま動けなくなっていた。ポイントに到着するまでのわずかな移動時間で酔ってしまったのだ。釣りはおろか、景色を眺める余裕もなく、ただ耐えるだけの時間だった。
そのとき船長がくれた1本のコーラに助けられた。炭酸が胃を落ち着かせ、カフェインが感覚の乱れをやわらげるそうだ。応急処置としては効果的だった。この経験から船に乗る時は必ず酔い止め薬を常備している。波や風が予測できて船酔いしそうな時はアネロンを事前に服用。薬を飲まなくても大丈夫そうな海況の時はドロップ型の酔い止めを持参している。ドロップ型は水なしで口に入れるだけでよく、優しくじんわりと効いて必要量を調整しやすいため、状況に応じた使い分けを行っている。
また海上では船酔いだけでなく、初夏から秋口までの暑い時期は特に脱水症状になりやすい。十分な水分と塩分の補給は最優先の暑熱対策であることを忘れてはならない。
●必須アイテム① 酔い止め薬
アネロン「ニスキャップ」 エスエス製薬株式会社
効果/乗物酔いによる吐き気・めまい・頭痛といった症状の予防・緩和
乗船30分前に1カプセル飲んでおくと船酔いを回避できる。また酔ってから飲んでも効果があるのでオススメの常備薬

●必須アイテム② 塩分補給(タブレットタイプ)
塩分チャージタブレッツ カバヤ食品株式会社
ドラッグストアやスーパーなどで手に入る。味もよく食べやすい。暑い日は水分補給に気を取られて塩分補給を疎かにしがちなため、筆者は海に出る時は2〜3個を必ず口にするようにしている。
