■山小屋情報・予約方法(2025年現在)

 木曽駒ヶ岳周辺には2つの山小屋が営業しており、どちらも事前予約制となっている。

宝剣山荘(ほうけんさんそう・標高2,870m)
【位置】乗越浄土すぐ
【宿泊形態】個室/相部屋あり。テント泊不可
【食事】夕朝食付きプランあり。カレーや鍋など温かいメニューが好評

 駒ヶ岳頂上山荘(標高2,940m)
【位置】木曽駒ヶ岳直下。山頂まで徒歩約5分
【宿泊形態】個室/相部屋あり
【食事】夕朝食付き、または素泊まりプランあり

木曽駒ヶ岳の頂上小屋。シーズン中はテント場も混雑する

■アクセス・行動計画の注意点

●アクセス例(東京方面から)

・新宿駅 →(JR中央本線特急あずさ)→ 岡谷駅 →(JR飯田線)→ 駒ヶ根駅
・駒ヶ根駅 →(バス)→ 菅の台バスセンター →(路線バス+ロープウェイ)→ 千畳敷駅

● 注意点

【混雑】週末・連休は千畳敷ロープウェイが早朝から混雑するため、6時台の始発バス・事前予約制駐車場の利用がおすすめ。

【服装】標高2,500mを超えるため、10月は最低気温がマイナス3℃になることも。ミドルレイヤーやダウン、ウインドシェルが必要。

【高山病】特に初めて標高2,000m超に来る人は睡眠不足・水分不足を避けることが重要である。

【行動可能時間】8月頃は19時まで日照時間が続くが、10月になると18時前には日が落ちる。余裕をもった行程を意識してほしい。

■絶景は想像よりも身近にある

 木曽駒ヶ岳の登山は、「ロープウェイで行ける」「本格的なアルプス風景が楽しめる」「休憩や宿泊ができる山小屋もある」という三拍子が揃っている。ロープウェイで別世界に入り、八丁坂を登り、稜線を渡って山頂へ。そこには、言葉に尽くせぬ景色と静寂が広がっている。さらに1泊すれば、星空・ご来光・雲海といった、非日常の絶景とも出会える。次の休日は都市の喧騒を離れ、空の登山口千畳敷から雲上の旅へ出かけてみてはいかがだろうか。

宝剣小屋から見た檜尾岳までの縦走路

■基本情報

【千畳敷駅↔︎木曽駒ヶ岳山頂】所要時間
千畳敷(2,612m)→ 約60分 → 乗越浄土 → 約15分 → 中岳 → 約20分 → 木曽駒ヶ岳山頂(2,956m)
・距離:約3.6km
・累積標高差:上り450m、下り450m
・所要時間:往復で約3時間30分

●【MAP】木曽駒ヶ岳