■ロックアイスでネックアイシング
「アイシング」とは、もともと炎症や痛みを抑えるための応急処置として用いられる方法だが、体温コントロールにも有効であり、スポーツ選手なども首に氷を当てる「ネックアイシング」を実践して、熱中症対策を行っているという。
ロックアイスはコンビニやスーパーで手軽に購入でき、キャンプ場で販売されていることも多い。保冷剤の代わりとしても使えるため、筆者はキャンプの際にはお守り代わりにロックアイスをクーラーボックスに入れて持参している。


ネックアイシングの方法は以下の通り。とても簡単なので、道中で体調の異変を感じた際にも、手軽に実践できるのがポイントだ。
1. スーパーやコンビニで氷を購入する
2. 氷をビニール袋などに入れ、タオルで包む
3. タオルごと首に巻く、または当てる
気温がそれほど高くなくても、湿度が高ければ熱中症のリスクは上がるため、体の火照りを感じる前から、こまめにネックアイシングを行うことが予防のカギとなる。熱中症に詳しい医師によると、太い血管が通っている頸部をネックアイシングで冷やすことで、速やかに体表温度を下げる効果があり、熱中症に有効であるとのこと。

ロックアイスの場合、溶けてしまっても冷たい水として飲用できるのが嬉しいポイント。筆者は暑い夏のキャンプでスッキリ喉を潤せる点も気に入っている。最近は凍らせて使えるパウチタイプの清涼飲料水の種類も多いので、軽いハイキングの際、道中で購入し首に巻いて溶けたら飲む、という方法も実践しており、真夏のアウトドアをなんとか乗り切っている。


■気軽にできる熱中症対策で安全にアウトドアを楽しもう
本記事では、手軽にできるネックアイシングによる熱中症対策を紹介した。スポーツやスポーツ観戦、フェス、キャンプといった夏のレジャーはもちろん、ちょっとした散歩のときなどにも、体に火照りを感じる前にこまめにネックアイシングを行ったり、冷たい飲み物をとったりすることで、熱中症の予防に努めてほしい。
実際、筆者自身も2年前の夏キャンプで軽度の熱中症を経験し、ネックアイシングで体を冷やしてなんとか乗り切ったことがある。また、スポーツ観戦やハイキングの帰り道に体の火照りを感じた際には、コンビニで購入した氷を使ってネックアイシングを実践している。
熱中症はアウトドアに向かう際や帰りの移動中に悪化することもあるため、気軽かつ手軽に実践できるネックアイシングに加えて、水分補給・塩分補給も意識しながら、夏のアウトドアシーズンを安全に、そして楽しく過ごしてほしい。
【参考】
熱中症の対処と予防について
猛暑を乗り切る!コンビニ氷で簡単「ネックアイシング」で熱中症対策【医師監修】
【医師監修】首を冷やして暑さ対策を万全に!首を冷やす際の注意点と便利な暑さ対策グッズをチェック
【専門医監修】氷を活用した「ネックアイシング」のご紹介
