車中泊での食事は、非日常的で秘密基地感もあり格別だ。しかし、多種多様に出回る製品の中から、どんな調理器具を選べばいいか迷っている人も多いのではないだろうか。

 車内での調理は、転倒や一酸化炭素中毒のリスクを考えると電気調理器がおすすめ。なかでも、鍋とグリルが一体になったタイプは、一挙両得で非常に重宝する。車中泊に限らず、家での調理にもおすすめのアイテムである。

 ここでは筆者が愛用する「HAGOOGI(ハゴオギ)」の「HX-3715電気グリル鍋」を紹介する。これ一台で、車中泊での食事が充実するので、ぜひ参考にしていただきたい。

■車中泊には電気調理器具をおすすめする理由

切り取った絵画のような風景を快適に過ごそう

 ガスコンロやガスバーナーは火力が強く、調理時間を短縮できるのがメリット。しかし、炎を使う以上、たとえ換気を十分に行っていても車内での利用は厳禁だ。

●これまでは車外で調理をしていた

 筆者はこれまで車中泊での料理は調理だけ車外で行ってきた。車外に簡易テーブルを設置していたものの、天候に左右されやすく、周囲の目も気になるのが難点だった。

 車中泊の魅力は、限られた空間で過ごす「秘密基地感」にある。だからこそ、自分だけのソロタイムを満喫できる電気調理器をずっと探し続けていた。

●電気調理器具で広がるプライベート空間

 電気調理器なら火を使わずに安全に調理できるため、狭い車内でも安心して使用できる。特に1〜2人用のコンパクトなタイプは、省スペースで持ち運びも楽。

 美しい車窓の風景を眺めながら、誰にも邪魔されずに食事を楽しむそんな贅沢な時間をかなえてくれる、車中泊にぴったりのアイテムだ。

■ハゴオギのホットプレート電気鍋のここがいい!

電気プレートとの分離式は、使い勝手抜群

 今回紹介する「ハゴオギの電気調理器」は「煮る」「焼く」の2役をこなし、車中泊や卓上調理にぴったりのアイテム。蒸し器を用意すれば蒸し料理も可能。

 ガラス蓋付きの深型鍋と波型プレートは簡単に付け替えでき、1台でメニューのレパートリーが格段に増える。使い勝手と機能性を兼ね備え、限られたスペースで活躍してくれる。

●調理器具のミニマム化

使い勝手が良くて収納がコンパクト

 深鍋はスープやインスタント麺、炊飯、おでん、すき焼き、しゃぶしゃぶなど、一人分の煮込み料理が手軽に作れる。ホットプレートは、肉類や焼きそば、餃子、お好み焼きなども美味しく調理可能だ。

 調理器具を含めたギア類をミニマム化したい人にとって、まさに万能な一台といえる。

●便利なサーモスタット機能付き

設定温度まで達するとランプが消灯。設定温度を継続する

 初めての使用時、パイロットランプが突然消えたため、一瞬「不良品か?」と疑ったが、これはサーモスタット機能によるもので、設定温度に達すると自動で加熱が停止する仕組みである。

 この機能は、鍋底にこびりつきやすいカレーなどの煮込み料理にとても便利だ。一定の温度を保てるLowモードなら、料理の焦げつきもなく、失敗はほとんどないだろう。この均一加熱の効果はホットプレートでも発揮され、肉を焼く際も温度管理によって焼き過ぎを防止して美味しく調理できる。

 サーモスタット機能は以下の通り。

WARM:約60〜80℃:保温
LOW   :約100〜140℃:おでん、カレー、スープ
MID    :約160〜200℃:鍋料理、ホットケーキ
HIGH  :約190〜250℃:焼き餃子、お好み焼き

●分離式でそのままお皿に早変わり!  後片付けが圧倒的に楽に

油まみれのグリルプレートも水洗いでここまで綺麗におちる

 ハゴオギはヒーターと鍋が分離式になっており、調理後はホットプレートをお皿として使えるので便利。

 また、鍋とホットプレートは丸洗い可能で、分離できるので後片付けも楽々。フッ素加工が施されているため、焦げつきにくく、水洗いだけでも簡単に汚れが落ちるのは嬉しい。

 時短と快適さを両立する、使い勝手の良さだけでなく、お手入れのしやすさも魅力の一つである。

 

HAGOOGI(ハゴオギ)HX-3715電気グリル鍋
価格/8,999円(税込)メーカー希望小売価格
電源/AC100V 50/60Hz
定格消費電力/600W
本体寸法/227×197×184(ふた含む)
本体重量/約1.7kg(ふた、電源コード含む)
鍋寸法/直径約170×深さ約80mm
鍋容積/1000ml
電源コードの長さ/約1.8m

商品サイト:https://hagoogi.com/products/electric-pot-hx-3715