車中泊は宿泊費がかからないこともあり、手軽に非日常を楽しむ手段として人気がある。YouTubeなどには自分だけの快適な空間をDIYし、車中泊旅を楽しむ動画がアップされており、憧れている人も多いだろう。
しかし、いざDIYとなるとハードルが高く感じてしまう人もいるはず。もし、何からはじめればいいかわからないときは、簡単な棚作りに挑戦してみてはどうだろうか。
今回は車内DIYの第一歩として、初心者でも取り組みやすい棚作りにフォーカス。ぜひ参考にしていただき、快適な車中泊ライフを楽しんでいただきたい。
■車中泊を快適にする棚作りのアイデア

今回制作した棚は、最上段に小物収納、調理時を意識した高さと配置の2段目、そして3段目の目隠し収納といった機能的な3段棚である。
折りたたみ式テーブルの展開時と高さを同一にした2段目の棚は、調味料入れや食材庫として使いやすさを追求。
また、3段目に収納する生活感が出やすいコード類は、テーブルをたたんで隠すことで、車内をスマートに見せるのがポイント。この棚が車中泊をより一層豊かなものにしてくれるのだ。
●水平が保たれる、はめ込むだけの棚づくり

ホームセンターに行くとラジアタパイン材という名前の木材の支柱と板が売り場に並んでいるのを見かけたことはないだろうか。これこそが今回紹介する棚作りの強い味方だ。

この支柱と板を組み合わせれば、面倒な寸法測定はほぼ不要。支柱の溝に板をはめ込み、ビスで止めるだけで、簡単に安定した棚が完成するのだ。DIY初心者でも、まるでブロックを組み立てるように、気軽に棚作りを楽しめるはずだ。
購入の際は、車内のどこに棚を設置するかを検討し、事前に大まかな寸法を測りザックリと描写をしておくと、余計な経費もかからずおすすめだ。
●収納したい物から逆算する棚づくり

DIYで車内用の棚を作る際、よくあるのが「完成してみたら、収納したい物が微妙に入らない」といったケース。逆に無駄なスペースが余ってしまう場合もあり、こうした事態はなんとしても避けたい。
棚作りを始める前に、まず何を収納したいのか考えよう。例えば「細かいものをまとめて収納したい」のであれば、それぞれのアイテムのサイズや形状を把握しておくなど、ビス止めする前に、実際に置いてみるのがポイントだ。

収納する物に合わせて棚の高さや奥行き、幅を設計することで、スペースを最大限に活用できる。このように、収納したい物から逆算して棚のサイズを決めることで、無駄なく使い勝手のよい棚を作ることができるのだ。
●テーブル一体型の棚で車内をグレードアップ

車中泊での快適性を向上させたいなら、テーブルはマストアイテム。棚に折りたたみ式のテーブルを一体化させることで、普段は収納棚として活用し、必要に応じてテーブルを展開させよう。棚と一体となったテーブルは、車内空間を最大限に活用でき、別途テーブルを持ち込む必要がないため、積載スペースもスッキリする。

棚と一体となったテーブルは食事はもちろん、ちょっとしたワーケーションにも対応。サッと展開できるテーブルがあれば、車内は単なる移動空間から、よりパーソナルで居心地のいい空間になるだろう。