●第3アクティビティ:山下公園

 猿島から戻った筆者は、横須賀中央駅15時26分発の快特・青砥行きにギリギリ間に合い、夕食前には帰宅できそうな時間で山下公園散策に向かった。横浜駅でみなとみらい線に乗り換え、元町・中華街駅で下車。

山下公園はもうすぐ。水辺の風景に癒されながら橋を渡る

 橋を渡ってすぐ目の前に広がる山下公園には、観光客で賑わう美しいバラ園があり、赤や白、ピンクの花々が彩る最新の横浜の観光スポットらしい風景が広がっていた。

 近くには大型客船も停泊し、港町・横浜の風情が感じられる。ふと視線を移すと、あの実物大ガンダムが設置されていた山下ふ頭の跡地が。

公園中央に咲き誇る色とりどりのバラ。山下公園は花と海風の楽園だった
目の前に停泊する巨大なクルーズ船。港町・横浜を象徴する光景
ここにあの実物大ガンダムがいたと思うと、残念な気持ちに

 その後は赤レンガ倉庫でショップを楽しみ、横浜関帝廟の前を通って中華街を散策。食事は次回に取っておくことにし、予定していたバーベキューは叶わなかったものの、「AVA Travel」の旅程はほぼ満喫。満足感に満たされながら帰路についた。

そろそろ旅の終盤。斜め前方に見える赤レンガ倉庫が、あと少しだけ歩いて行こうと誘ってくる
関羽を祀る横浜の名所。旅の最後にふさわしい静かな時間
横浜中華街。色とりどりの看板と香ばしい匂いが、歩くだけで旅気分を高めてくれる

■AIが作る旅の未来 「実際に使って感じたメリットと課題」

 「AVA Travel」は、旅のスタイルを大きく変える可能性を感じさせてくれるAIツールだった。条件を簡単に入力するだけで、日帰りか宿泊かも含めた最適なプランを提示してくれる。今回は「デイキャンプ的なアウトドア体験をしたい」という希望を入れたところ、まさに望んだ通りのアクティビティが組み込まれた旅程が提示され、すべてを満喫することができた。価格も事前に明示されていたため安心感も高かった。

 実際にかかった費用の内訳と総額は以下のとおりである。グルメ、歴史、自然を一日で楽しめる旅としては、非常にコストパフォーマンスも高いと感じた。

 

交通費
・藤沢本町駅(小田急)→横須賀中央駅(京急):800円
・猿島渡航(乗船料:往復):1,500円
・猿島公園 入園両:500円
・横須賀中央駅(京急)→元町・中華街駅(みなとみらい):640円
・石川町駅(JR)→藤沢本町(小田急):560円

食 費:よこすか海軍カレースペシャル チキン:1,650円

総額:5,650円

 今後さらに、各移動手段やアクティビティの位置関係を地図上で分かりやすく表示できれば、より一層使いやすくなるだろう。旅の未来は、確実にAIによって広がりつつある。計画が苦手な人にもおすすめしたい、新しい旅のかたちだ。