■持ち物と装備=カフェ道具+安全対策+甘いご褒美

持ち物はシンプルでも必要なものは揃えよう。靴はローカットのハイキングシューズを用意。コンパクトで折りたたみ可能な、アタックザックと呼ばれる15L程度のバックパックに、簡易的なファーストエイドキット、コンパクトなドリッパーとバーナー、タンブラーに豆とミルを詰め込む。暑い時期ならフリーザーパックに詰めたたっぷりの氷。あとはお気に入りのスイーツがあれば完璧だ。
そして、日没前でも周囲の木々や地形によって暗くなる場所もあるため、バッテリー残量が充分にあるヘッドランプも忘れずに。また、予想外の風による体温低下の防止、突然の夕立対策としての軽量レインジャケットや虫除けも常備しておくと安心だ。
■暑い日はアイスで、涼しい日はホット! 山頂で楽しむドリンクも気分で変えよう

季節や気温に合わせて、冷たいアイスコーヒーや温かいカフェラテを選ぶのも楽しい。夏の夕暮れには氷をたっぷり入れたタンブラーにドリップコーヒーを注いで即席アイスに。秋の涼しい風が吹く日は、ミルクを温めてホットカフェラテもよく合う。自然の中で味わう一杯は、気温の変化すらごちそうになるに違いない。
■下山は“青の時間”が終わるまでに。

“青の時間”とは、日没直後のほんのひととき、空がオレンジから群青へと移ろい、やがて夜の暗さへと変わっていく、美しいグラデーションの時間帯だ。光と影がやわらかく溶け合い、静けさが深まるこの時間は、歩いているだけで心が落ち着いてくるような、不思議な魅力がある。その時間を過ぎる前に下山を終えるようにしよう。暗くなってからの山道は危険が伴うため、必ず余裕をもって行動を。
■日常のすぐ隣にある、癒しの時間が味わえる「トワイライトハイク de CAFE」

山頂でなくてもいい。ちょっとした高台の神社や、町はずれの展望所でもOK。日常のすぐ隣にある自然を感じられる場所で、ゆっくりと流れる時間に身を委ねてみよう。忙しい日々の中で、ほんのひととき、空を見上げてコーヒーをすする。そんな時間が、きっと心のどこかを癒してくれるはずだ。