■神峰神社へ下り、山の歴史と信仰をたどる

神峰山の麓には、山名の由来ともなっている神峰神社が鎮座している。今回は山頂からの下山先に神峰神社を選んだのも、古くから山岳信仰の対象とされ、地域住民から崇敬を集めている神社であることが大きい。
急な石段を上ると本殿が姿を現し、荘厳な雰囲気が登山者を迎える。神社の先には稜線上を歩いて風神山(ふうじんやま)へと向かうルートが続いている。風神山へは今回登らなかったが、時間や体力に余力があれば、登山ルートに組み込んでみるのも良いだろう。かつて修験道の場でもあった風神山は、現在も山全体に霊的な空気が漂う。
■気軽に登れて、絶景と歴史を味わえる

神峰山は、知名度こそないものの、実際に訪れるとその魅力に驚かされる。アクセスの良さ、圧倒的な眺望、そして歴史的景観。そのすべてが過不足なく揃っており、老若男女の誰もが登山体験を気軽に楽しめる山である。
これから登山を始めようとしている人や、都心からの週末ハイキングを計画する人にとって、神峰山はまさにうってつけといえるだろう。季節を問わず楽しめる山なので、ぜひ一度訪れてみてほしい。
【 小木津自然公園から神峰神社縦走コース】所要時間
小木津自然公園登山口(0:00)→神峰山山頂(2:00)→神峰神社(3:00)
歩行距離:約10.9km
累積標高差:登り 871m、下り 588m
合計所要時間:3時間