筑波山は、男体山(なんたいさん・標高871m)と女体山(にょたいさん・標高877m)という2つの山頂をもつ、日本百名山のひとつである。

 筑波山の名物『つくばうどん』とは、頭文字の「つ」くね、シイタケやゴボウなどの「く」ろ野菜、「ば」ら肉といった地元の食材を使用したご当地うどんである。

 女体山と男体山のほぼ中間に位置する御幸ヶ原(みゆきがはら)では、煮込むだけでよい「鍋焼きつくばうどん」と道具がセットになったメニューを提供している。

 調理道具を持っていなくても、手ぶらでアウトドアクッキングを楽しむことができる。

■「白雲橋コース」で女体山頂へ

 筑波山神社をスタートとする「白雲橋(しらくもばし)コース」は、筑波山の5つあるコースの中で一番距離が長く、巨岩や奇岩といった見どころも多いことから歩き甲斐のあるコースである。また、ゴールの女体山頂からの絶景も魅力である。

「白雲橋コース」は鳥居をくぐって右手へ進む

 登山口からすぐに木漏れ日が心地よい樹林帯の中を歩く。

 しばらく歩くと現れる分岐では、左の「白雲橋コース」へと進もう。ロープウェイで女体山頂付近へ一気に上がりたい場合は、右の「迎場(むかえば)コース」でロープウェイ乗り場のあるつつじヶ丘へと向かおう。

左右に分かれる分岐は左へ進む

 後半は、コースの見どころである巨岩が次々と現れるため飽きることがない。岩にはそれぞれ名前がついており、名前の由来が案内板に書かれているので、一つひとつじっくり見てみよう。また、巨岩の下をくぐり抜けたりするワクワク感を楽しむことができるのも、このコースの魅力である。

巨岩「弁慶七戻り(べんけいななもどり」のトンネルを抜ける
出る船と入る船が並んでいるように見える巨岩「出船入船(でふねいりふね)」
女体山頂目前の急登

 筑波山神社から110分、最後の連続する岩場の段差を登っていくと、女体山の山頂へ到着する。遠くまで見渡すことができる岩の上の山頂は、関東平野を一望できる撮影スポットである。

関東平野を一望できる女体山頂からの景色

 ここからケーブルカー乗り場のある御幸ヶ原へと向かう。緩やかなアップダウンがある山頂連絡路を歩くこと15分で、売店や食事処でにぎわう御幸ヶ原に到着する。