今回紹介する筑波山は、日本百名山の中でも最も標高の低い山で標高877mだ。山頂からは広い関東平野を一望でき、体力に自信のない人や小さな子どもでも、ケーブルカーやロープウェイなどを利用すれば、景色が楽しめるコマ展望台やカフェがあるポイントまで行けるので人気だ。また、低山のため暑くなりすぎる前に登るのがおすすめ。
つくばエクスプレス秋葉原駅から登山口がある筑波山神社まで、約90分で到着する、アクセス良好な茨城県の山「筑波山」登山について、筆者の体験談を踏まえて紹介する。
■筑波山神社 白雲橋コースより登山開始

筑波山神社から登山を開始。登りに選んだコースは、白雲橋コース。酒迎場(さかむかえば)分岐地点まで歩みを進め、白蛇弁天(はくじゃべんてん)は30分ほどで到着した。この白蛇弁天には、白い蛇が棲んでおり、この白蛇を見かけると財をなすとの伝説がある。筑波山にあるパワースポットのひとつだ。
前提として、筑波山は筑波山神社の境内地であり、定められたコース以外の場所では「ここは神域です」と書かれた筑波山神社社務所の看板があるため、入りこまないよう注意が必要である。筑波山には神域が多く、結果としてパワースポットも多い。
■筑波山・女体山頂到着

白蛇弁天から登り進め、60分ほどで弁慶七戻り(べんけいななもどり)へとたどり着いた。古来より、神々の世界と現世を分かつとされた石門。登るときには、そこまで落ちそうな実感はなかったが、振り返ってみるとよく落ちないなと思えるバランスを保っている。また上の岩には苔も生えており、和歌が残っていて、万葉集の時代から長い年月を経て今日へと至るのだと思いを馳せることができた。
その後は5分ほど先にある高天原(たかまがはら)を通り、母の胎内くぐりを抜け、陰陽石や国割り石、出船入船などのパワースポットが次々と現れる。筑波山の東峰「女体山」の頂上(標高877m)に到着した。