■「どれだけあるの?」 広すぎる山頂は360度パノラマ
蓼科山荘からの登山道はこれまでと一変し、ゴロゴロとした岩が目立つ。一歩一歩を大きく上げて岩を乗り越える箇所も多くなってくる。山頂に近づくにつれて木々は少なくなり、視界はよくなってくるが、岩もどんどん大きくなる。できるだけ水平に足をおける場所を見つけて歩きたい。岩と格闘しているとやがて建物が見えてくる。蓼科山頂ヒュッテだ。ここまでくれば山頂にきたも同然だ。
山頂に到着すると360度パノラマが広がっているが、まず驚いたのが山頂エリアの広さ。サッカーコート2面程度の広さで、筆者は眺望を楽しむのを忘れて圧倒されてしまった。山頂エリアには蓼科神社の祠が祀られているので、無事の登頂を感謝し参拝しよう。

広すぎる山頂エリアを満喫したら、次は景色を楽しもう。八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、美ヶ原や御嶽山などそうそうたる顔ぶれだ。
筆者が訪れたときはやや霞んでしまい、北アルプスは見えにくかっため、八ヶ岳と南アルプスが望める場所をチョイス。山頂は風が強く、気温は低いためしっかりと防寒し、シェルジャケットを着てから景色を楽しんだ。

険しい山々が連なる南アルプスや北アルプスは、ただでさえ迫力のある眺望だが、まだ多くの雪が残る時期の山容はその迫力がさらに増す。荘厳な景色を楽しみに蓼科山へと出かけてみてはどうだろうか。
【7合目登山口 登山ルート】所要時間
7合目登山口(0:00)→蓼科山荘(1:25)→蓼科山頂ヒュッテ(1:55)→蓼科山(1:58)→蓼科山頂ヒュッテ(2:02)→蓼科山荘(2:27)→7合目登山口(3:27)
歩行距離:約4.6km
累積標高差:登り625m、下り625m
合計所要時間:3時間27分