ソロキャンプに慣れてくると、次にやってみたくなるのが「完全ソロキャンプ」ではないだろうか。

 人が集まる人気のキャンプ場とは違い、人の気配も届かない完全に一人きりになれる場所でのキャンプ。時間の流れ方も、癒され方もいつもとは違って、特別なものとなるに違いない。

 この記事では、そんな完全ソロキャンプが楽しめる“レアキャンプ場”の魅力と探し方についてお伝えしていく。

■完全ソロの魅力、レアなキャンプ場だからこそ得られるものとは

静寂さも、夕方から夜の境目に現れる一番星も、より一層格別なものに感じられる

 完全ソロになれるレアキャンプ場での楽しみ。それは何にも代えがたい、一人きりになれる時間を満喫できることだ。

 聴こえてくるのは自然が奏でる音のみ。風と草木が揺れる音、川の流れる音、時折響く鳥の鳴き声、そして、焚き火がパチパチとはじける音。夜になると周りに灯りらしいものは何もない。焚き火の炎のゆらめきと、お気に入りのランタンの灯りと、そして月光のみ。

 まるでその空間の全部が自分だけのものになったような感覚のなか、ただゆったりと過ぎていく最高に贅沢な時間を独り占めできるのだ。

直火とスウェーデントーチ、ミニキャンプファイヤーの贅沢な時間

 そんなキャンプ場は、個人経営やオーナーの趣味で自由に運営されている場合が多い。あくまで筆者の経験上だが、レンガで手づくりされたかまどや小さなサウナ、アートに井戸、なかには直火ができるところもあった。キャンプ好きで話が通じ、いい関係性を築けたときには「これよかったらどうぞ」と薪やスウェーデントーチをわけてくれたこともあった。

 別のあるときには、オーナーに薪ストーブをつくってもらったこともあり、今も大切に愛用している。

 人間関係を通じてキャンプの魅力をさらに深められるのも、こういったキャンプ場ならではだろう。