秋葉原を拠点とする家電メーカー「サンコー」は、「あったらいいな」を形にするアイデア商品で知られるユニークな会社だ。なかでも筆者おすすめの「2段式超高速弁当箱炊飯器」は、最短15分でご飯とおかずを同時に調理できる画期的な製品で、お弁当箱サイズで持ち運びやすく、オフィスやアウトドアだけでなく、単身赴任・一人暮らしなどシーンを選ばず活躍する。

 今回はそんなサンコーの2段式超高速弁当箱炊飯器の魅力を徹底解説。実際に車中泊仕様の車内で調理してみた。忙しい毎日において、電子レンジを使わずともでき立ての温かい食事を楽しみたい方も必見だ。車中泊はもちろん、時短につながるため日々の生活にも活用できるはずだ。

■サンコーの製品はアイデア揃い

(左)温野菜や食品の温め直しができるスチーマー (右)ゆで卵機

 サンコーは、家電、PC周辺機器、生活雑貨など、幅広い分野で実用的な製品を開発している。他社にはない独創的な発想と、実用性を兼ね備えており、一見すると奇抜なデザインの製品でも、実際に使ってみると非常に便利で、生活を豊かにしてくれるものが数多くある。

●発想がおもしろい!  おひとり様家電シリーズ

載せておくだけで60〜110℃で保温される「フードウォーマープレート」

 サンコーの多岐に渡る商品の中でも、おひとりさま家電シリーズは一人暮らしの社会人や学生を中心に大人気だ。

 例えば、「フードウォーマープレート」はプレートの上に載せておくだけで、寒い夜にコンビニのおでんや温かい缶詰、惣菜などをホカホカ状態で食べられる。「ホットウォーターサーバー」は、500mlのペットボトルをセットすれば、わずか2秒でお湯が注げるため、忙しい朝のコーヒーに最適。

 いずれもポータブル電源と組み合わせれば、火を使わない車中泊などでも温かい食事が楽しめるのもうれしい。

車中泊者や一人暮らしにおすすめのサンコーの「卓上おひとりさま焼肉  ソログリル」

■コンビニ弁当は卒業!  2段式超高速弁当箱炊飯器の魅力を紹介

中蓋トレイとおかずトレイを外せば、炊飯だけもできる優れもの

 TV番組『ヒルナンデス!』や雑誌『Mono Max』他、多数のメディアで紹介され累計販売台数8万個を突破した、2段式超高速弁当箱炊飯器。大きさは幅240mm、高さ113mm、奥行き100mmと一般的なお弁当箱サイズでありながら、最短15分という超高速でご飯が炊けるのだから画期的な製品である。普段使いもOKで、一人暮らしならこれ1台、電子レンジいらずで完結する。価格も7,980円と1万円を切る。

「2段式超高速弁当箱炊飯器」を使えば、300gの大盛りカレーも作れる

●車中泊炊飯器「タケルくん」と比較

 車中泊で人気の炊飯器といえば「タケルくん」だが、おかずを別の鍋と熱源で作らなければならず、洗い物も増えてしまうのが懸念点だった。

 その点、1つの鍋と熱源で済む「2段式超高速弁当箱炊飯器」は、洗い物も少なくなり、筆者にとっては大きなメリットとなった。

 調理対象のおかずは、レトルトカレーやコンビニの焼き鳥、市販のお惣菜、冷凍食品など。通常、これらの食材は電子レンジで温めるのが一般的だが、この炊飯器であればご飯と一緒に調理できるため、温め直す手間が省ける。

●蒸し料理にも最適

上段のおかずトレイで鰻を蒸せば、ホクホクの鰻重がアウトドアでも食べられる

 2段式超高速弁当箱炊飯器は、蒸し料理に最適。カレーの温めなどの他に、おかずトレイは蒸し料理が得意だ。高火力で釜全体を包み込むように加熱する「かこみ炊き」により、お米をムラなくふっくら炊き上げ、その際、高温の水蒸気で上段トレイのおかずを加熱するため、おいしく仕上げることが可能なのだ。

 筆者はこの製品を使い、自分へのご褒美に鰻重をよく作る。キャンプ場で炊き立てご飯と温かい鰻の蒲焼が食べられるのは、周囲から見れば想定できない食事だろう。

●手入れがラク

食べ終わったらお湯、または水に少しつけておく

 丸洗いが可能で、いつでも清潔に保管でき、洗い物が少なくて済むのもポイント。おかずトレイにクッキングシートを敷けば、食材がつかず更に効率的だ。

キッチンペーパーで拭くだけできれいになる

 炊飯器の素材は、フッ素加工されているため、水洗いだけでも楽に洗える。おかずトレイもアルミ製でお手入れも楽々である。